• 絵本の世界へ!「こぐまちゃんとしろくまちゃん」展覧会で癒されてきた!
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2022.07.22

絵本の世界へ!「こぐまちゃんとしろくまちゃん」展覧会で癒されてきた!

『こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界』に行ってきた!

こぐまちゃんに会いに行こう! 2022年7月2日(土)~9月4日(日)の期間中、世田谷美術館にて、「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」展が開催!
開催に先立って行われた内覧会に参加した編集部員が、貴重な展示や可愛らしいグッズコーナーなどをたっぷりレポートします。

■自然の中のこぐまちゃん! 野外フォトスポットで記念撮影を♪
美術館に到着すると、エントランス前の広場で、こぐまちゃんとしろくまちゃんがお出迎えしてくれました! 緑豊かな砧公園の中、こぐまちゃんたちと一緒に写真が撮れる野外フォトスポットは要チェックです。
おもちゃの自動車にまたがったこぐまちゃんや、ホットケーキを運ぶしろくまちゃんとおかあさんなど、絵本の中から飛び出してきたかのようです。木陰で涼みながら、夏休みの思い出の一枚を撮ってみてはいかがでしょうか?

■鮮やかな色彩はこうやって生まれた! 貴重なリトグラフの展示は必見!
「こぐまちゃんえほん」シリーズは、6色の特別な “こぐまちゃんインク” を、1色ずつ刷り重ねる方式で作られています。なので、絵を担当していた若山憲は、1ページの絵のために6枚の原画を描かなければならず、とても手間がかかっていたそうです。
大変な作業ですが、1色ずつ刷り重ねることによって、インクの色が濁ることがなく、あの鮮やかで美しい発色を実現することができました。そこには、「日本の子どもたちがはじめて出会う絵本」だからこそ、手作りの手法で、かつ日本らしい美しい色で作りたいという思いが込められていたそうです。
本展では、6色分の「描き分け原画」や、印刷の参考となるすべての色が一枚に刷られた「リトグラフ」などが展示されています。こだわりが詰まった「こぐまちゃんえほん」シリーズの制作行程を覗いてみませんか?

■右耳のほうが大きいって知ってた? こぐまちゃんフォルムの秘密♪
シンプルだけど、どこか温かみがある……そんな現在のこぐまちゃんの形に辿り着くまでに、若山憲は何百もの “くま” を描いたといいます。そのため、こぐまちゃんのフォルムにはこだわりがいっぱい!
●耳は左右アシンメトリーで必ず右耳が大きくなっている
●子供たちがこぐまちゃんの表情を自由に読み取れるように、口はぎゅっと結んだへの字になっている
●線は太いマジックで描かれたように見えるけれど、実は外側と内側に2本の細い線を描き、その間を黒く塗りつぶしている
などなど……。こぐまちゃんの親しみやすい絵柄には、こんなこだわりが隠されていたのです。本展に行けば、「こぐまちゃん博士」になれちゃうかも!?

■まだ名前すら決まっていない初期のこぐまちゃんも!
本展では、「こぐまちゃんえほん」シリーズが発表となる前に描かれた、貴重な下絵も展示されています。名前も「しろくまちゃんとくろくまちゃん」、「ちいさいくまちゃん」など、まだ定まっていないようです。
フォルムはほぼ完成していますが、絵の色合いや、アップにするか引きにするかといった画角など、試行錯誤している様子が分かります。こぐまちゃん誕生の軌跡を見ることができる貴重なチャンスをお見逃しなく!

>>>そのほかの展示・ここでしか手に入らない可愛いアイテムをすべて見る!(写真47点)

寺林 沙樹

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