• 「特撮のDNA/東京タワーSOS」でゴジラ&東宝特撮の妙を味わう
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2022.07.20

「特撮のDNA/東京タワーSOS」でゴジラ&東宝特撮の妙を味わう

TM & (C) TOHO CO., LTD. (C)特撮のDNA製作委員会

「特撮のDNA/東京タワーSOS ゴジラ・モスラ・東宝特撮 展」が、現在東京タワーB1タワーホールにて開催中。その貴重な展示内容や会場の様子をレポートする。

「特撮の技術」とその「継承者たち」にスポットをあて、まだ見ぬ世界を具現化し、空想と現実の境界を軽々と飛び越えた特撮マンたちの仕事を展観するイベント「特撮のDNA」。今回は数々の怪獣映画、特撮番組に “出演” し、破壊されてきた聖地・東京タワーにちなんだ展示企画を2回に渡って開催。現在は、4年ぶりとなる東宝特撮作品をテーマにした展示を楽しむことができる。

会場に入ると、まず初代ゴジラを海に葬り去ったオキシジェン・デストロイヤーの印象的なデザインのプロップが目に入る。さらに円谷英二が使用した『ゴジラ』(1954)のシナリオ「G作品 ゴヂラ」や当時使用された絵コンテも並び、貴重な資料のつるべ打ちに圧倒される。

さらに隣には『ゴジラ』(1984)の着ぐるみのひな形と頭部メカが、通路反対側には『ゴジラ2000 ミレニアム』(1999)で使われた水中撮影用のゴジラスーツと『ゴジラVSデストロイア』(1995)のデストロア頭部が。昭和~平成の特撮プロップを併せ見ることで、東宝特撮の長き歩みを俯瞰することができる。
▲『ゴジラ 2000 ミレニアム』ゴジラ 上半身スーツ 撮影用オリジナル(水中撮影用)。

ケース内の展示品ばかり覗き込んでいると、貴重なものを見落としてしまう。天井に目を向けると『モスラ3 キングギドラ来襲』(1998)の鎧モスラエターナルのプロップが。

歴代のメカゴジラも見どころのひとつ。巡回展でおなじみとなった『メカゴジラの逆襲』(1975)に登場するメカゴジラ2のスーツ、さらに『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003)をオマージュしたジオラマセットの中心には3式機龍高機動型の勇姿を見ることができる(メイン写真)。

『東京SOS』で初めてゴジラに東京タワーを破壊させた手塚昌明監督は内覧会で登壇した際、前作『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)の時は改修中でロケが出来なかったため、本作のゴジラによる東京タワーの破壊はまさに念願のものだったと、当時の思いのたけを語っていた。

今回が初出となる展示にも注目だ。劇場公開から45周年を迎えた『惑星大戦争』(1977)の特集展示では、撮影で使われたプロップのほか「ヘルのヘルメット」が、また『ゴジラ対メカゴジラ』(1974)に登場したキングシーサー像、『メカゴジラの逆襲』(1975)に登場したメカゴジラ2の足が新たに展示されている。
▲『惑星大戦争』ヘルのヘルメット(右)。

また、この展示会で手塚監督によるコンセプト・プロットを東京幻想氏が描き下ろしたイラスト「機龍(メカゴジラ)/品川幻想」が公開された。
2028年、「MFS-3(3式機龍)」とゴジラが日本海溝に沈んでから24年後……という設定を基に描かれたイラストは、まさにファン必見の内容となっている。

帰る前には、ショップのチェックも忘れずに。多岐のジャンルに渡る関連グッズ類を見ているだけでも、ワクワクしてくること間違いなしだ。

>>>ゴジラほか東宝特撮の貴重な資料が一堂に会する展示内容を見る(写真24点)

TM & (C) TOHO CO., LTD. (C)特撮のDNA製作委員会

アニメージュプラス編集部

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