• 【Who-ya Extended】3rd EPを語る中で明らかになった「素顔」と「思い」
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2022.06.24

【Who-ya Extended】3rd EPを語る中で明らかになった「素顔」と「思い」

Who-ya Extendedが3rd EP『A Shout Of Triumph』の魅力を語りつくすロングインタビュー!


■大きなテーマを掲げた3rd EP

――今回発売される3rd EPのテーマを教えてください。

Who-ya 今回のEPでは、【人生】や【生きること】に対する僕たち(Who-ya Extended)なりの解釈を表現しました。

表題曲になっている『A Shout Of Triumph』という楽曲は、先ほどお話しした通り、貧富の差がカードバトルで決められてしまう、アニメ『ビルディバイド』の自分たちではどうすることもできない世界をテーマにしています。そんな世界で孤独や葛藤があるなかで、最後は雄叫びをあげるような、前向きなニュアンスもあるような曲にしました。

この『A Shout Of Triumph』を冠したEPということで、今回は【人生】や【生きること】といった大きなテーマになっています。

――では、表題曲『A Shout Of Triumph』について教えてください。

Who-ya 僕たちはアニメ『ビルディバイド』の世界のようにカードバトルを日常的に行うことはないですが、アニメの中で人々があれだけカードバトルに熱中するのには、自分たちの世界とリンクしている “何か” があるからだと思うんです。それって何だろうって考えたときに、自分の信念を持っている人にしか分からない景色だったり、孤独や葛藤、悩みだったり、少し角度は違うけれど僕たちの世界にもあるようなものなんじゃないかと思ったんです。

でもそれってあまりポジティブなテーマじゃないですよね。『ビルディバイド』の自分たちではどうすることもできない世界というのは、僕たちの世界でいうと、生まれた国や地域、家族によって左右されるということだと思うんです。そういう部分は僕たちにも通じるところだと感じるので、それをネガティブにただ悲しいと終わらせるのではなく、音楽は逆に明るくすることで、エンタメとして昇華してあげようと思いました。なので、曲自体は少しダンスチューンな温度感にしています。

――2曲目の『Re:Painted』について教えてください。

Who-ya この曲は、会社勤めの友達が「仕事でうまくいかない」とか「自分ではどうすることもできないところでつまずいちゃった」とか、そういう話をしているところからインスピレーションを受けて制作しました。

たとえばですが、絵を描いているときに途中で少し失敗してしまったらキャンバスごと変えちゃう人って、ある一定数いると思うんです。でも自分は、せっかく描いていたものを放置したり捨てたりしてしまうのは、すごくもったいないことだなって感じていて。途中まで思い通りの描き方ができていたのなら、何回でも塗り直して次に繋げていけたらいいなと思うんです。

そんな思いから、どんどん塗り直していくという意味の『Re:Painted』というタイトルを付けました。この曲に関しては、まず『Re:Painted』というタイトルを始めに決めて、そこから広げていくという順番で曲を作ったんです。

自分が築き上げてきたものや信じてきたものを無下にして次に行くのはもったいないし、結局は積み重ねが大事だと思うといった内容の曲なので、テーマ自体は明るくないんですが、全体を通して、少し背中を押してあげるような歌詞になっていると思います。

――3曲目の『Bitty, Not Empty』について教えてください。

Who-ya この曲も周りの人がきっかけで出来た曲なんですが、友達もファンの方も口には出さないけど「Who-ya Extendedの曲って難しい」と感じていると思うんですよね。歌うのも難しいし、楽器で再現するのも難しい。

そんな中で、今年1月に初めてのワンマンライブ、5月に2回目のワンマンライブがあったのですが、今のライブではお客さんが声を出すことができないので。だから、ただステージから投げかけているだけに感じてしまう部分があって。

僕はこれからもライブに対して意欲的なので、この先を考えたときに、シンガロングできる曲がひとつあってもいいんじゃないかと思ったんです。なので今回、覚えやすいメロディでみんな一緒に歌える曲を作ってみました。

ライブ映えする曲だと思うので、この曲を気に入ってくださった方は、ぜひライブに来てほしいですね。いつかライブでやりたいと思います。

――最後に4曲目の『half moon』について教えてください。

Who-ya タイトルの『half moon』はそのまま半月という意味なんですけど、日本で見ている半月と地球の反対側で見ている半月は、逆の半月に見えるじゃないですか。その間の国だったらまた全然違う満ち欠けをしていて、同じひとつのものを見ているのに、いる場所や見る時間によって、それぞれ違った見え方をしています。

月の見え方と一緒で、誰かが良いと言っているものも、立場が違う人からしたら、悪いものかもしれないし、誰かにとっての正義は、誰かにとっての悪かもしれない。そういう二極化するものって表裏一体だと思うんですよね。この曲は、立場や見ている景色、時間などによって、人それぞれの正義や信じているものがあるというテーマの曲になっています。

場所やタイミングによって、月が青く見えたり、赤く見えたりすることがあるじゃないですか。僕らが日本から見てキレイだなって思っている月に対して、冷たい印象を受けたり、怖いなって思ったりする人もいると思うんですよね。立場の違いで同じものでも見え方が変わってくると思うので、物事はいろいろな角度から見てみようといった内容の曲で、かなり深いテーマなので、音作りに関しても深みのある奥行きのあるサウンドを目指しました。

寺林 沙樹

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