高槻かなこが最新シングルで描く『B★★RS DF』 “悪夢” の世界観

高槻かなこさんの3rdシングル『Before the Nightmare』が5月25日にリリース！
高槻さん自身が作詞を手掛けた表題曲を含め、今作の制作秘話や聴きどころをじっくりお聞きしました！

――今作はTVアニメ『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』のエンディングテーマとなっていますね。表題曲の『Before the Nightmare』の楽曲を聴いた時の印象はいかがでしたか？

高槻　まずタイアップ曲になるのは決まっていたので、どうやって作っていこうかという時に、私がこの世界に入るきっかけをくれたebaさんに作曲を依頼したい、とお願いしました。いただいた楽曲は『ブラックロックシューター』の世界観が感じられるカッコいいロックサウンドで、とっても素敵だなと感じました。

――シングルに収録される3曲の作詞はすべて高槻さんが担当されています。表題曲制作の際に意識されたことなどありましたら教えてください。

高槻　まず作品のプロットを読んだり世界観についてお聞きしたりして、その内容を汲み取るところから始めました。もともと “悪夢” というテーマで歌詞を書いてみたいと考えていたところだったので、主人公のエンプレスが記憶を失くしていたり、複数の世界線があってどれが現実か夢か分からなかったりする作品の雰囲気に合うんじゃないかなと思ったんです。

――作業の中で苦戦されたところはありますか？

高槻　書きたいことはたくさんあったんですけど、爽快感のあるロックに長いフレーズは上手くハマらなくて……言葉を短く削ったり単語をつなげたりして、まとめるのが大変でした。

――続くカップリング曲『嘘つきダーティ』は、どのようなイメージからアプローチされましたか。

高槻　カップリングではボカロ曲みたいな曲を歌ってみたいと思って、ボカロPとしても活躍されている市瀬るぽさんに作っていただきました。
ダンスビートなイメージで、ライブですごくアガるような感じの曲をお願いしたら「これぞボカロ曲！」という印象の楽曲が出来上がってきました。アレンジでジャジーな感じに仕上がって、素敵な世界観がまとまったと思います。

――こちらの詞のイメージは、どういうところからインスパイアされましたか。

高槻　私は普段から自分が感じたことを携帯にメモしているんですが、気分が落ち込んでいる時につづった言葉を疾走感のあるサウンドに乗せたら、カッコよくなるんじゃないかなと。そこで「噓つきは泥棒の始まり」をテーマにして書き進めていきました。

――3曲目の『Love myself, All myself』は、作詞だけでなく作曲も担当されています。

高槻　この曲は元々詞を先に書いていて、ミドルテンポな感じで自分の気持ちを歌えたらいいなと思って「こういう感じのメロディがいいです」とスタッフさんの前で歌ってみたら、そのまま進んじゃいました（笑）。

――聴いている人に寄り添ってくれるような歌詞が、とても素敵な楽曲だなと感じました。

高槻　私は毎年目標にする言葉を決めていて、今年の言葉は「Love myself」なんです。この曲はまさに自分のために作った曲、というか私自身を歌った曲なんです。
例えば仕事で上手くいかない時は気持ちが沈んでしまうこともあるかなと思うのですが、最近は、それよりも自分自身の人生を構築していくことが大事だなって気づいたんです。一人一人との絆や、日々目の前にある幸せをちょっとずつ感じることを大切にしていきたい、という思いを詞に込めました。