• 映画『バブル』美しくも儚い本編映像【にんぎょ姫編】解禁!
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2022.05.18

映画『バブル』美しくも儚い本編映像【にんぎょ姫編】解禁!

(C)2022「バブル」製作委員会


映画『バブル』を現代の〈にんぎょ姫〉として膨らませていったのは、虚淵玄、大樹連司、佐藤直子の3人の脚本家だ。常にアップデートを重ねて、全員でいいものを作り上げていくという手法で作り上げられた本作の脚本はどう作られていったのか。映画『バブル』オフィシャルブックにて以下のように語っている。

「強固な構造を最初に発明してくれたのが虚淵さんだった」と荒木監督が語るように、虚淵による〈泡が少女になる〉という発想から、泡の知的生命体との異種交流という本作の骨格が完成された。
虚淵は「異種族交流がファーストインパクトものとしての〈にんぎょ姫〉にしようと思い、泡になってしまうのではなく、泡が女の子になってしまう。そこで泡の生物、ということを考えて、泡の1個1個がシナプスのように結合して東京を満たすぐらいの量の泡があったら、知的生命体ができるのでは、という話が出発点の1つでした」と語るように、本作の方向性を決定づけたのが、虚淵によるプロットだったのだ。

そして、このプロットをさらにブラッシュアップさせたのが、虚淵と同じニトロプラスに所属する大樹連司だ。大樹は、ラブストーリーとWIT STUDIOの得意とするハードボイルドの両立という難しい脚本作りに挑戦したと語っており、「初期段階では完成脚本よりもヒビキがもう少し破滅型だったんです。泡が降ったことで過去の思い出を取り戻そうとしていて、仲間ともあまり馴れ合わずに行ってしまう。ようやく目指すべき場所に辿りつくけれど、それはもう失われてしまっていて……。というような、割とハードボイルドな内容で何かのために突き進むけれども最終的に虚無に辿り着いてしまうストーリーだったんです」と当時を振り返っている。

そんな虚淵の作り上げたヒビキという主人公像を大樹は、 “失っていく主人公から獲得していく主人公” に変換し作り上げたのだ。荒木監督が欲していた前に進む主人公にすることで、これまでの作品と違う、青春の一遍が瑞々しく描かれた作品に昇華されていったのだ。

そして、最後はラブストーリー要素。もう一度ラブストーリーというものを見直してほしいというオーダーを受けた佐藤直子は、虚淵が作り上げた大きな骨格を基にして、ラブストーリー様子を盛り込んでいった。
「虚淵さんが仰っている、ファーストコンタクト。異種の存在が異種の存在と出逢った時に起きる現象が、初恋と一緒なのではないか、と考えました」と語っており、佐藤が提案した初恋とファーストコンタクトをイコールにする、という発想が、『バブル』で描かれる現代の〈にんぎょ姫〉の物語へと進化していった。

監督が生み出した〈にんぎょ姫〉の物語をベースに、試行錯誤を重ねて完成となった本作の脚本。様々なアップデートにより、観る者に純粋で普遍的な恋の物語をストレートに届けることができる作品に仕上がったのだ。

そしてこの度、そんな本作を作り上げた〈にんぎょ姫〉についてを映し出した、本編映像が解禁!
解禁となった映像は、ヒビキとウタが出会う重要なシーン。水中で意識を失ってしまいそうなヒビキを、泡を纏いまるで「にんぎょ姫」のような姿で現れたウタが、優しく寄り添う美しいシーンだ。

そして、ウタが本棚で見つけた「にんぎょ姫」の本を手に取りマコトに朗読してもらう場面では、「人間の世界に憧れているにんぎょが人間の王子様に心を奪われてしまった」とウタとヒビキの関係そのものを示唆する重要なシーンとなっている。

【誰もが知る物語】が、【誰も観たことのない物語】へと進化し、観る者を感動させる映画『バブル』。ヒビキとウタの淡く切なく美しい恋の行方を、是非スクリーンで見届けてほしい。

【本編映像〈にんぎょ姫編〉】

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(C)2022「バブル」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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