• 『ClariS』が全曲を語る! アルバム『Parfaitone』の魅力♪
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2022.04.06

『ClariS』が全曲を語る! アルバム『Parfaitone』の魅力♪

(C)SACRA MUSIC


◆ふたりが語る、さまざまな作品を彩った楽曲たち

――それぞれの楽曲について教えてください。『Fight!』は『はたらく細胞‼』のEDテーマでしたが、元気がでる曲ですね。

クララ タイトル通り応援歌で、皆さんの毎日を応援しようという気持ちで歌った楽曲です。私たちの曲で、こんなにもストレートに応援をテーマにしたのは初めてでした。

カレン この楽曲の前にも『CheerS』という楽曲もありましたが、直接「Fight」という言葉を届けられる楽曲が、私たちにとっては初めてだったので、応援ソングだと張り切って元気よく歌いました。チアガールのような振り付けなので、歌もチアガールのイメージで歌いました。

――『ケアレス』は、TVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON-覚醒前夜-』のオープニング曲でしたね。

クララ 『マギアレコード』は、魔法少女という大人と子どもの狭間の少女を題材とした作品なので、『ケアレス』の歌詞にも「大人じゃない」だったり「子どもじゃない」だったり、少女たちの気持ちを汲み取ったような歌詞になっています。少女時代は、すごく繊細で、いろいろなことが壁になったりする時期だと思うんですが、それを乗り越えて「素敵な世界へ飛び込んでいこう」と伝えたくて、きっと『マギアレコード』を見ている魔法少女たちと同年代の子たちには、すごく刺さる歌詞だなと思いますし、私たちの年代だったり、もっと上の方々にも、こんな時期があったな、と懐かしく思っていただけるような楽曲になっています。

カレン 誰でも大人と子どもの不安定で曖昧な状況を一度はくぐるものですよね。それに何歳になっても子どもの部分をどこかで持っていたりするので、そういう面でもメッセージ性のある歌詞なので、私生活と重ね合わせて聴いていただけると思います。魔法少女たちの葛藤だったり迷いだったり、アニメともリンクしている歌詞なので、アニメと合わせて聴いていただいても、意味のある、意味を感じていただける楽曲になりました。

――楽曲としては、すごく大人っぽい曲ですよね。

クララ 歌自体はそうですね。Aメロとかは落ち着いた雰囲気です。そういう意味では、これまで『マギアレコード』シリーズでタイアップさせていただいた楽曲より、一歩大人になったような楽曲になっています。

――『シグナル』は、ゲームアプリ『マギレコ』Ⅱ部のイメージソングですね。

クララ 『シグナル』、『アリシア』、『ケアレス』という繋がりがある中で、『シグナル』は最初に失くしたものや、探してるものを突き詰めていく、そんな段階の楽曲になっていると思います。いろいろな障害を乗り越えて、運命を超えていこうとする強い意思を感じられます。この曲が背中を押してくれる曲にもなると思うので、飛び込む先が見えない状況でも、一歩踏み出す思いにさせてくれるような楽曲です。

カレン いまは正解がわからなくても、不安な状態でも、踏み込んでみるからこそ見えてくるものや、自分からアクションを起こしていかないと、リアクションは返ってはこないんですよね。そういう面で、戸惑いや迷いがある人が一歩踏み越えられるように背中を押して、手を差し伸べるような楽曲になっていると思います。

――はじめは少し悲しい感じですが、サビは少し明るくなりますね。

カレン そうですね。最後には光が見えていくようなイメージで歌いました。

――『アリシア』は、TVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』のエンディングテーマでしたね。

クララ 『アリシア』は、『シグナル』から見つけたいもの、探したいものが具現化されて、そこに向かって進んでいく様子を描いた歌詞になっています。主人公だけではなく、それぞれ魔法少女たちの意志を代弁したかのような歌詞になっていて強い意志を感じます。「私達の道 見つけたい」という歌詞が、キーになっていると思いますので、歌うときも力がこもります。私たち自身も先に進む道を見つけていきたいという思いもありますし、皆さんにも自分が進みたい道を見つけていただけたらいいなと、敷かれたレールじゃなくて自分が思ったことができる世界になったらいいなと、思いを込めて歌っています。

カレン 完成されてる道だと、ゴールもきっと想像できますよね。そうではなくて、新しいものや自分に出会えるワクワク感やドキドキ感を大事にして欲しいと思って歌いました。私もこの楽曲を聴いて、いままでのClariSとは違う楽曲にも挑戦してみたいと思いました。私たちの力でClariSができることの幅を広げていきたいと思わせてくれた楽曲です。

――ClariSにとってもターニングポイントになった曲なんですね。

クララ はい。私たちにも、自信や勇気をくれた1曲だと思っています。

――次は『Summer Delay』について教えてください。

クララ この楽曲は『SUMMER TRACKS-夏のうた-』という、いろいろなアーティストさんの夏にまつわる曲をカバーさせていただいたコンセプトミニアルバムに収録されたオリジナル曲です。“Delay”には遅れて聴こえてくるという意味もあるんですが、楽曲自体もそういった手法がたくさん使われているんです。音でもそうですし、歌詞でも気持ちの部分を、“Delay”している言葉がたくさん描かれているので、すごく緻密で繊細な楽曲になっています。

カレン 自分だけが置いていかれているような、いま持っているものを全部投げ出して無になりたい、解放されたい、何もかも夏の熱さのせいにしたい……など、いろいろな気持ちが込められています。ClariSの楽曲の中では珍しい、綺麗な部分だけじゃないものを表現しています。

――冒頭は夏曲のイメージですが、曲が進むと切ない感じになっているところが珍しい曲ですね。

クララ 展開が目まぐるしいんです。でも、ものすごく完成されていて、私たちも歌っていて楽しい心に残る楽曲です。先ほど、この楽曲をまたライブで歌いたいねって、ふたりで話をしていたくらい好きな楽曲です。

――この5つの既存曲の中で一番、レコーディングをした時に印象に残っている曲など、ありますか。

クララ 新しい挑戦みたいな観点で言うと、『Summer Delay』のレコーディングが記憶に残っています。ここまで切なさや感情みたいなものが、前に出ている楽曲は少なかったので、そういう表現を試行錯誤しながらレコーディングをした記憶があります。

カレン この5曲の中だと『ケアレス』ですね。『ケアレス』は、私が加入してから初めて、渡辺翔さんに作っていただいた『まどマギ』シリーズの楽曲なんです。ClariSには、渡辺翔さんに作っていただいた『コネクト』、『ルミナス』、『カラフル』という代表的な3曲があります。私が加入してからも、この3曲を大事に歌ってきたからこそ、翔さんに『ケアレス』という新曲を書いていただいたことに意味を感じました。私の中でひとつ大きな転機になっているかもしれません。ClariSが、いままで大事にしてきた作品の曲を、再び翔さんと一緒に、私も一緒に作ることができたという面で、曲をいただいた時も、レコーディングも、すごく嬉しかったんです。

アニメージュプラス編集部

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