現在放送中の『王様ランキング』が、いよいよクライマックス直前! 盛り上がるストーリーに併せて、アクションシーンもさらに激しさが増している。
アニメージュプラスは、かわいい絵柄で描かれる激しくカッコいいアクションがいかにして生まれたのかに注目、キーマンとなる監督・八田洋介さん、キャラクターデザイン/総作監・野崎あつこさん、副監督・今井有文さんへのインタビューでその魅力の秘密に迫った(全3回)。
第3回目となる今回は、映画『ドラえもん のび太の新恐竜』で演出統括、TVアニメ『ブギーポップは笑わない』で副監督を務め、『王様ランキング』が初監督作品となる八田洋介さんへのインタビューを掲載。アクションシーンへのこだわりや制作の裏側を語ってもらいました。
【描きたかったのは “ボッジとカゲの友情” 】――いまや本作は国内外問わず、高い評価を受ける作品として知られることとなりました。これらの反響を、どう受け止められておりますか。八田 非常にうれしく思っているんですが、今はまだあまり実感はなくて(笑)。ただ、ファンの方からお菓子やお手紙を頂いたり、中国のbilibili動画でどれだけ再生されたかを数字で聞いたりすると、改めて「観てくださっている方がちゃんといるんだ」と思える時がありますね。
――現在、絶賛2クール目が放送中ですが、本作のテーマやコンセプトなどがありましたら、お聞かせください。八田 2クール目からは冥府の罪人たちも出てきて、より群像劇的な部分は強くなっているかと思いますが、『王様ランキング』はシリーズを通して “ボッジとカゲの友情の物語” をメインテーマとして描きたいと考えていました。
作品がスタートしたときはまだ原作の第一部も完結しておらず、着地点がどこになるのか分からない手探りの状態でスタートしましたが、「最後はきっとボッジとカゲが話を締めくくってくれるだろう」と思い、十日先生に物語の先の展開をお聞きしながら作業を進めていきました。
(C)十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会