• 羽多野渉がニューシングル『ナニイロ』に込めた音楽活動10周年の思い
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2022.02.23

羽多野渉がニューシングル『ナニイロ』に込めた音楽活動10周年の思い

12thシングル『ナニイロ』をリリースした羽多野渉さん


──では、続いてカップリング曲『雨空の先は』についてお聞かせください。

羽多野 この曲には、今の自分のやりたいことを100%凝縮して詰め込ませてもらいました。僕は人生の大事なタイミングで、だいたい雨が降ってしまう雨男なんです。自分自身もそれを実感していて、近頃は逆にプラスに考えられるぐらいの境地になっているんです。
聴いてくださる方の中にも、もしかしたら大事な日にいつもついていないとか、小さな不運が重なったりして、最初から諦めていたり自分のことが嫌いになってしまうことがあると思うんです。そんな人たちが少しでも自分のことを愛せるような、そんな歌詞を山下さんにお願いして作ってもらいました。

──この楽曲のレコーディングで意識したことは?

羽多野 『ナニイロ』がとても爽やかな楽曲なので、カップリング曲にはしっとりと大人なバラードを持ってきたいというリクエストをさせてもらいました。
実際に歌ってみたら自分の声質にマッチしていてとても歌いやすかったですし、曲の中に雨の音とか雨の中を歩いている足音を入れてみたり、またセリフをギミック的に入れさせてもらったりと、キャラクターソングと自分自身の音楽とのいいとこ取りのような、遊び心のあるカップリング曲になったかと思います。

──アーティスト盤には『ナニイロ』のMVも収録されています。こちらの撮影時のエピソードなどございますか。

羽多野 「布をカラフルな色に染めて、その布と一緒にリップシンクを撮りたい」というイメージを僕から監督に伝えて、ペンキや絵の具ではなく草木染めで色彩を表現させてもらいました。
撮影当日は綺麗に晴れたのですが、やっぱり真冬に草原でシャツ1枚での撮影は寒さとの戦いでした。そのあたりの苦労はメイキング映像にも収録されていると思うので、ぜひチェックしてみてください(笑)。ただ苦労しただけあって、撮影した風景は楽曲の持つ世界観や歌詞にある「小さな世界の果てで」「大きな世界の中で」というフレーズをそのままダイレクトに感じられるピッタリのロケーションだったと思います。

──ジャケットにも使われている衣装がとても素敵でした。

羽多野 じつはこのシャツと出会ったのは、『ナニイロ』のMV撮影よりもずいぶん前なんです。まったく別の撮影の時に、たまたまスタイリストさんが持ってきてくれた衣装の一つで。『ナニイロ』のイメージそのままだなと感じて、スタイリストさんにお願いして撮影当日にもってきてもらいました。

──今作は、ご自分にとってどういう一枚になったと思いますか?

羽多野 やはり1stシングルを一緒に作った山下さんと音楽活動10年目の節目になる楽曲を一緒に作れたというのは大きかったなと思っていますし、自分の音楽活動と一緒に積み上がってきた経験値や感性やいろんなものを武器にしながら、新たな挑戦ができたという手応えを感じています。
自分自身もこの10年でいろんな色を表現してきましたが、「ナニイロ(何色)にもなれるんだ」というそういう祈りや願いを込めて歌わせてもらいました。ぜひ聴いていただけたら嬉しいです。

──3月にはMV集も発売予定ですね。こちらの内容は?

羽多野 音楽活動5周年の時に出させていただいたMV集に続いて、今回は2017年から2021年までの5年間に制作したすべてのミュージッククリップをまとめさせてもらいました。僕がそれぞれ楽曲について解説したコメンタリーも収録されていますので、今までに観たことがある方も、また新たな角度から「このシーンってこういう意味だったんだ」とか「こういういきさつがあってこのシーンが生まれたのね」みたいな驚きを感じてもらえると思います。

──ご自身のお誕生日の3月13日には、バースデーライブも予定されています。最後にライブに向けての意気込みなどをお聞かせください。

羽多野 10年分の感謝を込めて、いろんな色の楽曲作品たちを皆さんに楽しんでいただこうと考えて『colors』というタイトルを付けさせていただきました。一つの集大成となるライブを自分の40歳の誕生日当日、それも昼夜2回公演で開催できるということで、こんな幸せなことはないなと感じています。
初めての方も今までずっと応援してくださっている方も、同じ空間に集まって一緒に楽しい時間を過ごすことができたらと思っています。

>>>羽多野渉12thシングル『ナニイロ』の画像を全て見る(写真3点)

アニメージュプラス編集部

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