コシュニエの楽曲が引き出した！新しい『藍井エイル』の魅力！

――『Discord』について、曲の印象や聴き所を教えてください。
藍井　この曲は少し懐かしい感じがするメロディラインだと思いますが、ピアノが前面に出てくるアレンジになっているので、普段の藍井エイルのまま歌い上げるのは、少し違うのかなと荒幡さん（作曲、アレンジ）と話して、Aメロなどは息を多めに、ポップガードに唇が付くくらいの近い距離で、ボソボソっと語るように歌っています。最後のフェイクの部分は最も高いハイBフラットに初めて挑戦できたこともあって、よかったなと思っているんですが、ライブでは、しっかり体調と喉を管理して歌いたい覚悟の1曲にもなりました。

――この３曲に『PHOENIX PRAYER –Instrumental-』（※期間盤は「PHOENIX PRAYER -TV size-」を収録）を含めた4曲が収録され、ひとつのCDとしてリリースされますが、特典映像などについて教えてください。
藍井　いつもカラコンを付けてジャケットの撮影をしているのですが、初回生産限定盤は裸眼で撮りました。ただでさえ中性的な顔なのに、裸眼だと男性側に近づいてしまうのがコンプレックスだったんです。でも、『PHOENIX PRAYER』は、包容力もありつつ、意思の強さのような格好良さを出したいと思ったので、カラコンを外して撮影に挑みました。いままで裸眼を晒す機会がなかったので、少し恥ずかしいです。（笑）

MVでは、ブルーとグレーが混ざったような色が世界観にすごく合っていたのでカラコンを付けています。動きが激しい部分もありますが、しなやかな動きをイメージして、しっかりと歌いながら撮影に挑みました。実は2014年1月1日にリリースされた『虹の音』のMVと同じ場所で撮影をしていたので、久しぶりに訪れた懐かしさと、何年も歌っているからこそできる経験なので感慨深いなと思います。

期間生産限定盤のジャケットは『コードギアス』のカレンが描かれています。OP曲に関しては未来がカレンをイメージしながら作詞をしているので、カレンとのリンクを感じてほしいです。ちなみにCö shu Nieが歌うED曲の『SAKURA BURST』では、ルルーシュをテーマにしています。『PHOENIX PRAYER』は「運命に理由があるのならば」と歌ってますが、『SAKURA BURST』では「運命に理由などないのさ」と歌っています。実はOP曲の『PHOENIX PRAYER』とED曲の『SAKURA BURST』は歌詞が対になっているんです。MVでも、バスタブが映っていたり、お花が映っていたり、共通した部分があるので、ある意味ひとつの世界観として比べて欲しいと思います。

――MVでは、唇がとても魅力的ですね。
藍井　ありがとうございます。「blackout blackout」の部分を、みんなと一緒に歌えたらいいなと思ったので、監督に印象的なシーンにしてほしいと伝えたところ、唇や、しっかり歌っているシーンを作っていただけました。そのシーンが印象に残ったのなら嬉しいですね。



――今年（2022年）に挑戦してみたいことがあれば教えてください。
藍井　以前からの目標ですが、アリーナでライブをやりたいと思っています。早くコロナ禍が明けてくれることを願いながら、諦めずに期待し続けたいと思います。

――2月17日からZEPPツアーが始まりましたね。
藍井　ライブハウスを全面に出したセットリストを作ったので、少し激しめな内容になってます。まだ、コロナ禍の影響でみなさんは声を出せませんが、せっかく同じ空間に一緒にいるので、みんなでひとつになって共鳴していると感じられるような世界を作れたらいいなと考えています。

――最近のゲームライフについて教えてください。
藍井　先日、みなさんのために手料理を振る舞うゲームを配信していました。『Cooking Simulator』という難しいゲームなんですが、ピザを作ろうとしたら塩を入れすぎて、小麦粉入れすぎて、水を入れすぎて……、そのままピザをお皿に乗せて運ぼうとしたら、お皿が吹っ飛んで割れちゃって、ピザが床に落ちてしまいました（笑）。とんでもないことになってしまいましたが、実際に手料理を振る舞うことは、なかなかできないので、またゲーム配信で、みなさんに手料理を振る舞いたいなと思っています。聞いた話によると、火を使う料理は、火災など酷いことが起こるようなので、事故をできるだけ防いで、お皿も割らずにみなさんに美味しい手料理を提供できたらいいなと思います。

――最後にファンにメッセージをお願いします。
藍井　2021年10月19日で10周年を迎えることができました。デビュー当時は10年も歌い続けられると思ってもなかったので、今回のように、アニメ作品のOP曲を歌わせていただけることは本当に嬉しいです。これもファンのみなさんとスタッフのおかげなので、その感謝を歌で伝えながら、しっかりと自分ができることに向き合い、藍井エイルをもっともっと成長させていきたいと思います。