• 『ヴァニタスの手記』洗練されたED曲に注目! EDアーティスト〈モノンクル〉インタビュー
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2022.02.18

『ヴァニタスの手記』洗練されたED曲に注目! EDアーティスト〈モノンクル〉インタビュー

モノンクル/撮影=荒金大介


●頭の中に映像が流れてくる音楽●

ーーサウンド面でも、ここまで大人っぽくクールなR&Bテイストの曲がアニメのEDになるのは、なかなか珍しいかと思います。

角田 そういう意味では、僕らとしても「モノンクルを選んでいただいた」ということに意外性もあったし、嬉しくもありました。

吉田 第1クールのOP(ササノマリイ『空と虚』)もED(LMYK『0(zero)』)も、めっちゃかっこいい曲じゃないですか。超おしゃれというか。その流れで選んでいただけたのもあったので、すごく嬉しかったですし、だからこそモノンクルらしくやらせてもらおうという気持ちで作りました。

ーー曲に合わせたEDの映像はご覧になっていかがでしたか?

吉田 もっと激しい映像が付くのかなと思っていたけれど、想像とまったく逆で。それが逆に曲に合っているなと感じました。ヴァニタスとノエが美しくなだらかに、水辺を歩いているーーそういう静かな時間が流れる映像にこの曲をあててくれたというのが意外で、印象的でした。

角田 それほどテンポは速くないですが、ビートは細かい曲なので。そこにあの映像が流れることで、走馬灯というかスローモーション的な効果が生まれていておもしろかったですね。

ーー2月23日には音源もリリースされます。あらためて『salvation』の聴き所を教えてください。

角田 今回は編曲、トラックメイクを冨田ラボさんにお願いしました。冨田さんとは、他の現場でご一緒させていただいたことはあるのですが、モノンクルとして関わっていただくのははじめて。とても緻密なアレンジをしていただいているので、そこはやはり大きな聴き所だと思います。

吉田 そう、めちゃくちゃ聴き所ですね。それから歌のことで言うと、私が書いたコーラスワークを冨田さんアレンジの中に取り入れてくださって、細かいところまで効果的に、おもしろく作ってもらっています。曲のいたるところに声が散らばっているので、ぜひヘッドフォンやイヤフォンでも聴いてもらえると、臨場感があって楽しめると思います。

ーー『salvation』でモノンクルを知ったアニメファンに伝えたいモノンクル音楽の魅力は? みなさんにどんな音楽を聴いてほしいと思っているのでしょうか。

吉田 どんな音楽を聴いてほしいか……難しいな(笑)。

角田 ひとつは、“その場で鳴っている音” や “その場でしか思い付かなかったこと” みたいなものを、録音物の中に入れられたらいいなと思っています。その場でしか鳴らなかった一瞬の強さみたいなものを、聴き取ってほしいですね。

吉田 「モノンクルはこういう音楽性」ってひとことで言うのは難しいです。枠組みをあまり設けずに、やりたいことをやっていきたいというワガママな感じなので(笑)。ただ、角田さんの書く詞の世界観はものすごく聴き応えがあるし、頭の中に映像が流れてくる詞と音楽だなとは思っているんです。アニメファンのみなさんは映像をイメージするのが得意だと思うので、そういう聴き方をして楽しんでいただけたらいいなと思います。

ーーモノンクルの曲はイメージが豊かに膨らみますから、アニメとも相性がいいですよね。

吉田 ああ、そうだといいですね!

角田 確かに、そんな風に受け取ってもらえると嬉しいです。

ーーそういう意味では、機会があればまたアニメ作品の楽曲を……。

角田 ぜひやらせてください! と思っております(笑)。

吉田 ぜひ(笑)!

ーーでは最後に、せっかくですので『ヴァニタスの手記』で特にお気に入りのキャラクターがいたら教えてください。

角田 僕は、第2クールの主軸のひとりでもあるクロエが印象に残りました。彼女にとっての「救い」とは? というテーマが物語に大きく絡んでくるので、すごくハマったキャラクターです。

吉田 私はローランがめっちゃ好きです! ローランは対吸血鬼舞台の狩人(シャスール)の隊長で、本来はヴァンピールを撲滅しようとしている側。なのに、ヴァニタスとノエの関係を見て希望を抱いて、目を輝かせる。そこが大好きです。
▲吉田沙良(Vocal)
▲角田隆太(Bass)

(C)望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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