どんな香り？『ダイの大冒険』アバン・バラン・クロコダインの香水

マンガ・アニメのキャラクターをイメージした香水は、すでにキャラクターグッズとして1つのカテゴリーを形成している。その対象は普通に香水をしていそうな女性キャラから、一見化粧とは無縁そうなキャラまで広がりを見せている。
今回、アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』から、アバン、バラン、クロコダイン、ゴメちゃんをイメージした香水が登場。折り目正しい優男であるアバンはともかく、復讐の鬼と化していたバラン、無骨一点張りで身だしなみにあまり気を使わなそうなクロコダイン、幼児っぽいモンスターのゴメちゃんは、どんな香りの香水に仕上がっているのだろうか？

アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の原作は、原作・三条陸、漫画・稲田浩司、監修・堀井雄二による同名の漫画作品。原作は、大人気ロールプレイングゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの名を冠する初の長期連載漫画として、1989年に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートした。勇者に憧れる少年・ダイとその仲間たちが織りなす冒険ファンタジーだ。
1991年に一度アニメ化されており、今回は約30年ぶりに完全新作となって再びアニメーションの世界に戻ってきた。放送も2年目に突入、1991年版では果たせなかった完結までのアニメ化に向けて物語は進行中だ。
良くも悪くもダークファンタジー全盛の現代にあって、堂々と光り輝くライトファンタジーアニメである。

2021年4月にダイ、ポップ、マァム、レオナ、ヒュンケルをイメージした香水が発売されており、今回の4種は第2弾。
今回香水のモチーフになったのは、主人公ダイの師匠アバン、ダイの父でありながら復讐の鬼となっていたバラン、武人肌で割れた鎧もそのままと身だしなみに気を使ってなさそうな獣人系キャラのクロコダイン、ダイの友達であるゴールデンメタルスライムのゴメちゃん。

それぞれのキャラクター性を生かしつつ香水として成り立たせるために、どのような工夫がなされているのだろうか？　1キャラずつ見ていこう。
なお、先に用語について少し触れておくと、トップノートとは香水を付けてすぐの5～10分の間に感じる香り、ミドルノートは30分～1時間後くらいまで、ラストノートは香りが消えるまでの3時間以上持続する香りを指す。

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険　オードパルファム　アバン」は、剣や魔法の技と正義の心を弟子たちに伝えているアバンをイメージした香水。
冷静で正義感の強いアバンをイメージしたトップノートはマンダリン、洋梨の瑞々しい柔らかくも芯のある香りになっている。
ミドルノートからラストノートにかけてはローズやブラックティーの穏やかでアバンの優しさを感じる香りが漂う。

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険　オードパルファム　バラン」は、「超竜軍団」の軍団長であり、ダイの父親のバランをイメージした香水。
スパイシーな香り立ちのトップノートは六大団長最強のバランの強さをイメージ。
ミドルノートからラストノートの優しく包み込まれるような花々の香りにはバランの亡き妻ソアラへの愛と、戦場で出会ってしまったダイへの想いが込められている。

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険　オードパルファム　クロコダイン」は、「百獣魔団」の元軍団長クロコダインをイメージした香水。
ロモス王国での激闘の末、ダイ達の仲間になった “獣王“ の香りは、野性的な力強いトップノートから、甘いバニラ、ココアの甘さが加わるミドルノートに変化し、サンダルウッドやムスクが引き立てるラストノートは ”武人” クロコダインの強い意志が込められている。

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険　オードトワレ　ゴメちゃん」は、ダイの親友のゴールデンメタルスライム、ゴメちゃんをイメージした香水。「オードトワレ」とは「オードパルフォム」より薄い香水を指し、化粧水と訳されることもある。
アプリコットやマンダリン、ピーチブロッサムのすっきりした甘い香りで、思わず「ピィ」というゴメちゃんの声が聞こえてきそうだ。大魔王バーンとの戦いでダイ達を支える仲間でもあるゴメちゃんの不思議な力もイメージされている。

……と、文章で書かれても、香水に詳しくないので今ひとつイメージが湧かない、という人もいると思われる。
発売元のフェアリーテイルでは、東京・中野ブロードウェイの直営店「FAIRYTAIL」で2022年2月15日（火）よりサンプルを展示するとのこと。百聞は一嗅にしかず？　足を運べる方はそれぞれどんな香りになっているのか、ご自分の鼻で確かめてみてはいかがだろうか。

＞＞＞『ダイの大冒険』香水瓶やパッケージを見る（画像5点）

（C）三条陸、稲田浩司／集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京