続いて、ジブリパークの監督を務めている宮崎吾朗氏と岡村徹也プロデューサーが登壇。吾朗氏は「(オファーが来た時は)ジブリがアニメ制作現場を解散している時だったので、失業したくないので即答した」と笑わせながらも、「ジブリ作品を後世に残していくためにテーマパークを作るという話は前からあったが、よくあるテーマパーク像には違和感を覚えていた」とその胸の内を明かし、「荒れ地が人の手によって緑化されていったという公園の歴史、そしてこれまで公園を利用してきた人たちの思い出も大事にする場所」としてジブリパークを成立させることを目標に挙げた。
▲宮崎吾朗監督
取材陣はその後、ジブリパークの建設現場へ。吾朗監督の案内で現在作業中の「青春の丘」「ジブリの大倉庫」を見学することで、鈴木氏の言う「百聞は一見に如かず」を見事に体現する、ジブリワールドのリアルな片鱗を確認することができた。
「青春の丘」エリアには建設中の「地球屋」、その横には「猫の事務所」が。それぞれ内部にも趣向を凝らし、猫の事務所は家具や小物をミニチュアサイズで作成されるのだという。
▲「青春の丘」エリアのイメージ
▲建設中の「青春の丘」エリアで取材陣に解説する吾朗監督
「ジブリの大倉庫」エリアは、元温水プール施設の大空間をそのまま活かした「屋内にある街」として演出されており、ジブリ美術館の約4倍の広さを誇る。
▲「ジブリの大倉庫」エリアのイメージ
ここには『借りぐらしのアリエッティ』に登場するアリエッティとその家族が暮らす家や『天空の城ラピュタ』の廃墟となったラピュタの庭園を再現した「天空の庭」、さらに空飛ぶ巨大な船が全長およそ6mのスケールで設置される。さらにジブリ美術館同様の映像展示室やネコバスの部屋など、楽しいスペースも見逃せない。
▲巨大な建造物に圧倒される「ジブリの大倉庫」エリア
吾朗監督からは「ここからは見えませんが、かつての更衣室を当時の形を残したままリフォーム企画展示室にしています。その場所に行く方法を、お客様に是非探していただきたいです」と、期待をさらに高める発言も飛び出した。
新しいジブリワールドの扉が開くのはいよいよ今秋、早くも待ちきれない気持ちでいっぱいだ。
>>>記者会見の様子・建設中のジブリパークエリア特写・完成イメージを見る(写真34点)(C)Studio Ghibli