• 愛知「ジブリパーク」ついに11月1日開業!建設中のエリアも初公開
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2022.01.28

愛知「ジブリパーク」ついに11月1日開業!建設中のエリアも初公開

「どんどこ森」エリアにはトトロの木製遊具「どんどこ堂」も (C)Studio Ghibli

1月27日、愛知県「愛・地球博記念公園」にてジブリパークに関するメディア向け説明会が開かれ、5つあるエリアの内3つが2022年11月1日に開業すること、さらに各エリアの詳細が発表された。

説明会は、まず愛知県知事・大村秀章氏とスタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫氏が登壇。
▲(左から)大村知事、鈴木プロデューサー

大村知事から、ジブリパークの企画は2005年の愛知万博の際に作られた「サツキとメイの家」、そして2015年のイベント『ジブリの大博覧会』を通じてスタジオジブリと愛知県の関係を深くしていったことから、大村知事自身が「ぜひジブリ作品を取り入れた永続的な施設を」というオファーをくり返した末に結実したという。

現在、公園の歴史的成り立ちや県民・利用者の思いに配慮しつつ、公園内の既存施設や未利用地を活用して整備を進められているというジブリパークは、5つのエリアで構成される。
▲「ジブリパーク」の整備エリア

1「青春の丘」……『耳をすませば』の地球屋&ロータリー広場、『猫の恩返し』の猫の事務所を整備、また既存のエレベーター施設を『天空の城ラピュタ』『ハウルの動く城』を想起させる19世紀の空想科学的要素を取り入れた内外装に改修。

2「ジブリの大倉庫」……倉庫らしさと懐かしさを感じさせる和洋折衷の建築空間をイメージ。展示室・子供の遊び場・収蔵施設・売店と喫茶などを整備。

3「どんどこ森」……『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」を中心に昭和の田園景観をイメージ。子どもも楽しめる遊具や散策路などを整備。

4「もののけの里」……『もののけ姫』のエミシの村とタタラ場を基に和風の里山的風景をイメージ。タタラ場(体験学習施設)、炭焼き小屋、休憩処などを整備。

5「魔女の谷」……『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』などのヨーロッパ風の空間をイメージ。オキノ邸と庭園、ハウルの城と荒地、レストラン棟などを整備。

「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」は2022年11月1日にオープン、残りの2エリア「もののけの里」「魔女の谷」は2023年にオープン予定であること、またチケットは東京・三鷹の森ジブリ美術館同様に日時指定の予約制となることが併せて発表された。入園料もお手頃価格に設定する予定だという。

続いてスタジオジブリが制作した愛知県観光動画『風になって、あそぼう』の上映を挟んで、鈴木氏プロデューサーが挨拶。中川龍太郎監督にこの動画を任せた理由を「性格が宮崎駿にそっくりだから。あんまり考えず、すぐやっちゃうおっちょこちょいなところが似ている、その精神がこの作品にも入っているんじゃないか」と笑いをまじえながら明かした。

2020年の11月には公園に宮崎監督が足を運んでいたことを明らかにし、「気になってしょうがなくて、監視に来たんですね。本人はとにかく文句を言ってやろうと息巻いていたんですけれど、公園の広さと当日降っていた雨が良い雰囲気を出していたこともあったんでしょうね、『決めた! これは(宮崎)吾朗に任せる』って。それなのに後日アトリエを覗いてみたら、自分が考えたジブリパークのアイディアを描いていたんですよ」と語った。

会見前に現地を見ての鈴木プロデューサーの感想は「まだ一部しか見ていませんけれど……この仕事は本当にやって良かった。ジブリ美術館の精神が生きていて、その発展形がここにあるという手ごたえを感じた。百聞は一見に如かず、ぜひ見てください」と熱い言葉が飛び出した。

(C)Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部

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