仲村宗悟が『最遊記RELOAD －ZEROIN－』ED曲で見せるロックな新境地

――PVの撮影プランは仲村さんご自身が選ばれたとか。

仲村　PVの監督をしてくださった中村さんとは初めてだったのですが、プランを3つ程考えていただきました。A、B、Cとプランがあった中で、Cの「海」というのが直感的に気に入って決めてしまいました。でも監督さんとしては「冬の海での撮影は難しいだろう」と思いつつ、一応提案はしておくか、くらいのつもりだったみたいです（笑）。

――やはり撮影は大変でしたか？

仲村　冬の海に頭まで浸かりましたからね（笑）。監督さんからの指示は、「ここからここまで歩いてください」「ここで振り返ってください」程度で、細かい動きは僕自身に任されていたんですけれど、撮影していると乗ってきて、寒さも忘れて膝をついたりしてしまうんです。やっぱり大自然って、最高の舞台装置ですね。
波も荒くて、曲のイメージにぴったりでした。巨大なライトやプロジェクションマッピングなど、さまざまな小道具も用意してくださって、すごくいいPVになったと思います。監督さん自身、パッションを持った方で、一緒に仕事をするのは楽しかったですね。

――カップリング曲についても、紹介していただけますか。

仲村　1曲は、1作前のシングルでもお世話になったSACHIKOさんに作っていただきました。SACHIKOさんの明るい曲が聴きたいなと思ってオーダーしたんですが、シンプルなメロディがストレートに響いてきて、すごくいい曲だなと思います。
もう1曲の『待ってる間』は、僕が書いたバラードです。ギターを弾いている時にメロディを思いついて、その雰囲気を活かした歌詞をつけました。数年前に付き合っていた彼女のことを、日常生活のふとした瞬間に思い出すというシチュエーションですが、僕自身の経験っていうわけじゃないですよ（笑）。でも、まったくのフィクションだと曲の輪郭がぼやけてしまうので、絶対に自分自身のリアルをひと匙は入れたいと思って作っています。

――昨年は初のライブツアーがありましたが、全国を巡ってみていかがでしたか？

仲村　一言で言って楽しかったですね。ライブは毎回楽しいんですが、今までの人生でワンマンライブは初めてだったし、それを満員のお客様の前でできるというのは、すごく幸せなことでした。ツアー前から、お客様との距離が近いライブにしたいなと思っていましたが、それは果たせたのではと感じています。
実はMCのネタにしようと、事前にそれぞれの地方ならではのCMを調べていったんです。改めてチェックすると、CMって地方によって本当に雰囲気が違うんだなと知って、それも面白かったですね。

――4月からは2ndライブツアーも予定されています。1stの経験を踏まえて、意気込みを聞かせてください。

仲村　「いっぱい遊んだな、楽しかったな」と思ってもらえるようなライブにしたいですね。2ndツアーも今のメンバーでやらせてもらえるなら、もっとバンド感も高まりますし、いい雰囲気が作れるのではと思っています。

――最後に、今回のシングルのおすすめポイントを教えてください。

仲村　シングルは毎回そうなんですが、テイストのまったく違う3曲が入っていて、まとめて聴くと混乱するかもしれません（笑）。ただ、僕だけでなくスタッフ全員が、少しでもいいものを作るためにガチガチに戦っています。そのみんなの本気を見てほしいですね。
あと、僕が何か作る時には、必ず新しいものを取り入れたいと思っているんです。そのために流行りものはできる限り経験したいし、iPhoneも新機種に変えました（笑）。1作ごとに成長していきたいと思っているので、その進化形を見守ってもらえたら嬉しいです。

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