• 『オリエント』第1話/内田雄馬&斉藤壮馬放送直前対談インタビュー
  • 『オリエント』第1話/内田雄馬&斉藤壮馬放送直前対談インタビュー
2022.01.04

『オリエント』第1話/内田雄馬&斉藤壮馬放送直前対談インタビュー

(C)大高忍・講談社/「オリエント」製作委員会


◆放送直前対談インタビュー(全文) 
                                                      
――まずは原作を初めて読んだ際の感想をお聞かせください。

内田 もともと僕は、和テイストのある作品が大好きなので、ワクワクしながら読み始めましたね。大高忍先生のダイナミックな絵と、生み出される『オリエント』ならではのファンタジー感にすごく刺激を受けました。また、冒険譚的ストーリーにもすごく魅力を感じています。

斉藤 オリジナリティーにあふれたキャラクター造形も『オリエント』の魅力ですよね。少年マンガって、「主人公だったら熱血。相棒はクール」といったイメージがあるかと思います。でもそんな王道が次々と覆されていくのが『オリエント』なんです。しかもその斬新さがキャラクターの根幹部分ともしっかり結びついているので、読んでいてすごく共感できる。大高先生のすばらしいマンガ力を味わえますね。

内田 あと少年マンガとしてのワクワク感も、盛りだくさんなんだよね。巨大なお城が移動したりとかさ。

斉藤 そうそう。お城があるかと思ったら、現代のバイクのような乗り物があったりして。少年心というか、かっこいいもの好きにもたまらない作品だと思いますよ。

――お2人が演じているキャラクターについて教えてください。

斉藤 僕が演じる鐘巻小次郎は、ぱっと見だとクールでニヒルなキャラクターに感じると思います。ですが本来の彼はわりと等身大の男の子で、二枚目然としていない親しみやすいキャラクターなんです。相棒である武蔵の立ち居振る舞いに劣等感を感じたり、はたまた色仕掛けにあっさり引っかかったり、謎に生活力が高かったり(笑)。彼は血筋のせいで辛い目にもあっているのですが、それも含めて “成長過程にある人” という部分に、リアリティーを感じますね。

内田 第1話や第2話と、それ以降では、小次郎の見え方も変わるよね。

斉藤 第1話、第2話はだいたい武蔵視点で描かれるからね。武蔵からの印象も加味されて、クールな印象が強いかもしれません。その後のストーリーでは、ヤンチャだったり大人げない姿だったりも見ることができるので、かっこいい見た目にも関わらず微笑ましい男の子だと思います。

――内田さんが演じる武蔵は、どんなキャラクターですか?

内田 少年マンガの王道である「まっすぐで熱血」な要素はもちろん持っているんですけど、それ以上に「空気を読んで本音を言えない」といった別の面を持ち合わせているキャラクターです。武蔵のような主人公は少年マンガではすごく珍しいんじゃないかな。ネオ戦国と謳いながら、登場人物たちが抱える葛藤は、誰もが共感を覚える部分があり、いい意味で非リアルとリアルが混在している。それが『オリエント』の先の読めないワクワク感に拍車をかけているとも思います。
また斉藤くんの話にもありましたが、親しみを感じやすいキャラクターは武蔵より小次郎だと思います。武蔵は、彼の行動を通して “気づきや発見” を与えてくれると感じていて、その真面目な考え方だったり一途な信念だったりにかっこよさを感じますね。

斉藤 武蔵はモノローグが多いよね。

内田 そうだね。とくに序盤は自分自身と対話するシーンが多いかな。かと思えば、どんなにピンチな状況でも絶対に自分を曲げないところがあって。そんな武蔵の姿は、これまでに演じてきた主人公キャラクターと大きく異なっていて、すごく新鮮だなと感じています。



――お互いのキャラクターの印象はいかがですか?

内田 武蔵が己の中に “武士” という確固たる理想像を持っているのに対して、小次郎はこれから理想の自分を見つけていくキャラクターだと思います。成長が期待できる男の子ですし、周りからの影響でどんどん変化していくんじゃないかな。

斉藤 ある意味、ミーハーなのかもね(笑)。

内田 そこも武蔵と違うんだよね。いい意味で2人は似ていないよな。

斉藤 ただ全部が違うというわけでもないんだよね。たとえばお腹が空いたときは、2人とも不機嫌になってケンカに発展するし。自然に通じ合うときと、真反対の行動をするときが、絶妙なバランスで繰り広げられるので、見ていて飽きない2人だよね。

――ちなみに斉藤さんは学生時代、リーダータイプでしたか? それともサポータータイプでしたか?

斉藤 自分が抱えられる以上の責任は負いたくないタイプだったので、生徒会長に推薦されることもありましたが、頑なに拒否していました(笑)。代わりに副会長や副部長といった役職に就くことが多かったです。

内田 僕は中学生のときに生徒会長に立候補して、就いたこともあるよ。高校生のときは部長をやっていたかな。

斉藤 本当!? リーダーに憧れていたの?

内田 目立ちたかった、という気持ちはあったかな(笑)。それとは別に「俺の意見をみんなに伝えたい」という気持ちも強くて。その方法として生徒会長や部長になるのが一番早いと思ったから、立候補した感じ。

斉藤 生徒会長になったときは、何を伝えたかったの?

内田 当時の僕の中学校って、教師と生徒の関係が良くなくて。一部の生徒から「教師は生徒を平等に扱え!」という声が上がっていたんだ。だけど内田少年は「いやいや教師も人間だぞ。好き嫌いがあるのは当然じゃないか。教師と良い関係を築きたいのなら、生徒からもっとコミュニケーションを取るべきだ」と思ったんだよね。しかも、その考えが絶対に正しいとも当時は思っていた(笑)。それで、生徒全員に自分の考え伝えようと生徒会長を目指したんだ。

斉藤 実際に伝えられたの?

内田 全校集会みたいな場で伝えられたよ。ただ、それで満足しちゃった内田少年は、以降、生徒から持ち上がった様々な提案を「それでいいと思う」と頷くだけのダメリーダーになっちゃっていたけどね(笑)。

斉藤 (笑)。まぁでも自分の意思を突き通す感じとか、まんま武蔵だよ。僕は僕で、小次郎の一歩引いた性格や武蔵に対する劣等感などにすごく共感できるし、お互い気持ちが入りやすい良い役を演じさせてもらっているよね。

>>>対談写真ほかを全て見る(写真11点)

(C)大高忍・講談社/「オリエント」製作委員会

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事