• 【22/7】デビュー5周年記念ライブレポート!三四郎も登場
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2021.12.28

【22/7】デビュー5周年記念ライブレポート!三四郎も登場

(C)22/7 PROJECT

22/7が、デビューから5年目を迎えた集大成にして、この先に向かう決意を込めた初のキャラクター単独配信ライブを開催!

秋元康総合プロデュースのもと、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだデジタル声優アイドルプロジェクト『22/7(ナナブンノニジュウニ)』が、12月24日にグループ結成5周年を迎えたことを記念し、初のキャラクター単独配信ライブ『5TH BIRTHDAY LIVE 2021 ~ Colors of Flowers ~』を、12月26日に開催した。これまでにリリースしたシングルの表題曲を中心としたパフォーマンスを始め、冠番組『22/7 計算中』と連動したバラエティ企画には三四郎も駆け付け、キャラクターたちを通してその魅力を再発見するステージが繰り広げられた。メンバーとともにキャラクターも卒業することが伝えられることとなった第二部の模様をレポートする。

時の巡りを感じさせるOvertureが、これまでのキャラクターたちの歩みを振り返るオープニング映像とともに流れる。第二部は、メンバーのプロデュースで生まれた紅白ユニットより白組(斎藤ニコル、滝川みう、柊つぼみ、丸山あかね)が『ヘッドフォンを外せ!』で凄みのあるボーカルを響かせ幕を開けた。第一部で『今年 初めての雪』を歌い可愛らしく魅了した紅組(神木みかみ、立川絢香、藤間桜)を呼び込み、ステージに7人が揃う。メンバーたちにも視聴者のコメントがリアルタイムに見えており、SNSにトレンド入りしていることを喜んだり、ヘッドフォンを付けて楽しんでいるファンの「外さないよ!」という声に笑ったりと、オープニングから配信ライブならではのインタラクティブなコミュニケーションが繰り広げられていった。

バラエティパートでは、冠番組『22/7 計算中』の司会を担う三四郎が、彼女たちと同じ次元のキャラクターとして登場し、つい先日放送されたばかりの【クリスマス告白クイーン決定戦】の最終結果発表を行った。放送されたメンバー考案の個性豊かな“告白”に対して視聴者投票を行い、優勝者はそのシーンを生で演じる。その勝利に最も貢献してくれた人の名前を折り込むというのも、ドキドキ感を高めた。まさか自分になるとは思わずリハーサルもしていなかったという滝川が優勝した波乱の第一部に続き、第二部では丸山がツンデレ告白で栄冠に輝き、見事【告白クイーン】企画を三連覇。最後だけ相手の名前を呼び捨てにするという不意打ちまで計算づくと知り、メンバーたちも敵わないと膝をつく。ここで『22/7 計算中 season3』のBlu-rayが発売されることも発表となり、どんどんバラエティ力を増していく彼女たちから今後も目が離せなさそうだ。

そして、再びライブへ突入。デビュー曲『僕は存在していなかった』から、最新曲『覚醒』へ至るまで順番に表題曲を歌唱していくというアニバーサリーライブらしい選曲で、全身全霊のパフォーマンスを披露した。バラエティパートで縦横無尽の活躍を見せた藤間桜は、楽曲においても自由にその感情を表現する。大ジャンプで魅せた『シャンプーの匂いがした』での自然体の仕草から、続く『理解者』で一瞬にしてまとう空気が変わったところはさすがだ。表情がアップで映ることで、22/7の楽曲の特徴であるセリフ部分も際立つ。『理解者』の「恥ずかしいくらい僕は無知だ」というセリフを笑顔で放つなど、斎藤ニコルのプロアイドルぶりに舌を巻いた。丸山あかねも『何もしてあげられない』でのこぼすような「ごめんなさい」という言い回しも、キャラクターの表情も相まって、内に秘めた感情を覗かせる。『ムズイ』は、サビでの反り返る振りが印象的だが、ひときわしなやかな立川絢香の姿が目を引いた。実は、密かに床につけるかチャレンジしていたのだとか。春の曲である『シャンプーの匂いがした』で、ピンクの髪を揺らし、声を弾ませて歌う姿に愛しさがつのる神木みかみ。そして、柊つぼみは『風は吹いてるか?』で帆の支柱ともいえるセンターとなり、その真っ直ぐに通る歌声で嵐を巻き起こしたのだった。体力に不安を覚えながらも「これで倒れても良い」という気持ちで第二部に臨んでいたという滝川みうの気迫は『覚醒』での静かな憤りを湛えたセリフやまなざしからも伝わってきた。ハンドマイクを持たないことで見せられる両手の振り、揺れる前髪の向こうからのぞく愛らしいおでこ、指の先まで感じる表情、そして軽やかな足さばきまで、一瞬、一瞬に心を掴まれていく。ダイナミックなカメラワーク、背景スクリーンのリアルなイメージビジュアルとファンタジックなステージ演出との融合も、詩情豊かな22/7の楽曲を盛りたてた。

無事にパフォーマンスを終え、口々に「やりきった」と感想を伝えるメンバーたち。丸山の「まだ、熱が残っている」という言葉に、配信というかたちでも、そして次元は異なれども、彼女たちから確かに伝わってくる体温があったことを思う。「次にライブをやるときはカップリング曲もやりたい!」とパワフルな藤間の「みなさまのおかげで結成5周年を迎えることができました。この5年間楽しいことがいっぱいあったなと思い出しながら歌っていて、みなさんともっともっと楽しいことがしたいなという気持ちになったので、これからもよろしくお願いします!」という前向きな思いにも自然と拍手が沸き上がる。

第二部では、この日を持って卒業となる佐藤麗華、東条悠希、河野都、戸田ジュン、柊つぼみという5人のメンバーの思い出を、彼女たちの青春の1ページを呼び起こす楽曲『循環バス』とともに振り返る特別映像が流れることとなった。柊が、代表して挨拶を行う。「ファンのみなさんからのアンケート調査などで、つぼたち一人ひとりのことをしっかり思ってくれていることを感じていました。活動を始めたころは不安がいっぱいあったけど、ロケもすごく楽しくて、最高のアイドル生活でした。卒業しても11人、ずっとずっと大切な仲間です。これまで支えてくれたファンのみなさんありがとうございました!」。卒業メンバーのことや最後まで一緒にステージに立ったメンバーにふれ、声を震わせながらも、両腕を大きく広げて「しんみりするのはおしまい!」とカラッとした笑顔を見せてくれたのも、思いやりがあって頼れる「ギャル」だった柊らしい。

「第一部で、私が22/7に入って〝白〟という色をもらったという話をしました。それは単体では見えにくい、まわりに色があるからこそ認識してもらえる色だと思っています。私はメンバーの中でも一番、いろんな人に迷惑を掛けて支えてもらってきたので、余計に11人であることにこだわっていました。でも、11という数字にすがるのも今日で終わりにしないといけないと思っています。応援してくださいなんて堂々としたことは言えないのですが、6年目も見ていてくれるとうれしいです」。

そんな滝川の決意がにじむ言葉に続いて歌われたのは、1stアルバム『11という名の永遠の素数』のリード曲『ヒヤシンス』だった。一人ひとりのセリフが、この瞬間にしか生まれえない感情を伴って、一球の茎に連なる小さな花々のように放たれていく。それは、今回のライブのキービジュアルともなった白いワンピースで寄り添う彼女たちの清らかな光景とも重なった。その魅力に引き寄せられた蝶は、また新たな縁を結んでいくだろう。終演後には、11月に行われた『22/7 LIVE at 東京国際フォーラム 〜ANNIVERSARY LIVE 2021〜』のBlu-rayが2021年3月9日に発売されること、さらには緊急速報として『22/7 LIVE TOUR 2022』の開催が決定したことが発表となった。キャラクターと声優が二人三脚で歩み続ける22/7だからこその心強さも、寂しさも噛み締めながら、彼女たちは進む。胸に咲く誇りを抱いて。新たな出会いが待つ春は、もうすぐだ。

文/キツカワトモ
(C)22/7 PROJECT

文/キツカワトモ

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