◆PRODUCTION NOTE●ミラベルは “私たち” 全員の代表脚本と監督を務めるジャレド・ブッシュは、「ミラベルは私たち全員の代表です」と話す。
「彼女は、並外れたマジカルな人々ばかりの家族の中にいる、ごく普通のメンバーです。自分の周りはスーパースターばかりだと感じたことがある人はたくさんいるでしょう…自分のことが小さく見えて、インポスター症候群に陥ってしまう。自分がどういう人間かとか、自分がどんなことをやり遂げたかということには目が行かず、自分よりも大きなことや良いことをやっている人物にばかり目が行ってしまう。そのように誰もが共感できるキャラクターがミラベルです」。
脚本を担当したシャリース・カストロ・スミスは、「ミラベルは、頼まれたことは何でもやります…自分に魔法の能力がないことへの埋め合わせをしなければ、と感じているのです。この家族の人間関係だって平気だと彼女はいつも自分に言い聞かせています…でも心の奥底では、ぜんぜん平気なんかではありません。彼女は変えたいのです。この物語における彼女のジャーニーは、自分に本来備わっている価値を認識し、この家族における自分の居場所を見つけ出すジャーニーなのです」と、ミラベルについて語っている。
●コロンビアの活気やバイタリティを表現した世界観本作はコロンビアが舞台であり、コロンビアの多様性、文化、人々、そしてもちろん何よりその “音楽” を享受している。コロンビアという舞台設定について、脚本と監督を務めるジャレド・ブッシュは、完全にストーリー主体で決まったものだと言う。
「とても早い段階で、私たちは、知覚と視覚というテーマで大家族を描いたストーリーを語りたいと決めていました。ラテンアメリカの遺産の多くは、先住民とアフリカとヨーロッパのコンビネーションです。そしてコロンビアは “ラテンアメリカの交差点” と言われています。私たちはその事実をマドリガル家という一家の中に反映させたいと思ったわけです」。
製作陣は、2018年にコロンビアを旅行し、その環境を探査。バイロン・ハワード監督は、「まさにサプライズの連続でした。どの町も、どの土地も、大いに違っていて、驚くほどに美しいのです…カルタヘナ、ボゴタ、バリチャラ、サン・バシリオ・デ・パレンケ…そういった土地の多くには、魔法の感覚があります。しかもその魔法は、私たちがこれまで映画で見てきたようなものとは違うタイプの魔法です。あのコロンビア訪問は、また、私たちがそこで出会った多くの人々から歓迎を受ける機会を得られたことは、まさに貴重な体験でしたし、このストーリーに、ものすごいインスピレーションをもたらせています」と語っている。
また、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ内のラテン系のディズニー社員たちから成るグループの「ファミリア」も集められ、私的な考えや経験を共有して、この映画の形作りに貢献している。
★公式サイト『ミラベルと魔法だらけの家』デジタル配信中/2月18日(金)MovieNEX発売 (C) 2021 Disney発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン