柿原徹也が最新ミニアルバムに詰め込んだ魅惑の「ネガティブ」

──リード曲『ドミノ』は、どのようにしてできましたか。

柿原　最初にyouthKが作ってくれたリード曲は、曲としては好きなんですが、そのネガティブさはリード曲としてふさわしくない、と感じました。改めて別の方向性のリード曲を、という話になりました。

──では『ドミノ』はその後にできた曲なんですか？

柿原　そうなんですよ。youthKのおかげで完成した曲はおしゃれでかっこよくて、しかも深みのあるネガティブさを感じられる、自分にすごくしっくりくる曲に仕上がったと思います。

──他の収録曲については？

柿原　２曲目の『プレイヤー』は、youthKから「このご時世に感じている、本当にネガティブで嫌だと思ったことを書いて送ってくれ」と言われて、「それじゃあ全部書いてやろう」とLINEで送ったものを基に作った曲です。そういう意味では、この曲がアルバムのテーマに一番近い曲かもしれないですね。「正直限界だ」という歌い出しも、実は僕がよく使う言葉だったりするので、これを入れてもらって何だか嬉しかったりしました。
他にも『悪者』はSNS、『Woooork！！』は締め切りの嘆きなど、それぞれの曲でいろんなネガティブを歌っています。

──『ドミノ』のMV撮影はいかがでしたか。

柿原　楽しかったですね。僕メインの映像で作り上げると、狙ったネガティブな表現を最後まで保たせることができないだろうということから、ああいう形に仕上がりました。映像もキレイでしたし、いい感じに二人の男女の関係性が表現されていましたよね。役者の方も曲にピッタリな方たちで、曲にある心の危うさを見事に表現してくれたと思っています。

──年明けからは待望のツアーが始まりますね。ぜひ意気込みをお聞かせください。

柿原　今回のアルバムはネガティブですけれど、ツアーもネガティブにやるわけではありませんので（笑）。ぜひ楽しみにしてもらえたらと思います。

──最後に改めて、ご自身にとって今回のアルバムはどんな一枚になりましたか。

柿原　作業的には圧倒的に今までのアルバムの中で一番大変でしたが、youthKや周りのスタッフに評価してもらえたことが次のモチベーションになりましたね。芸歴20年のプロの役者になってくると、出来て当たり前なのでもう褒められることがないんですよ（笑）。でも「歌はまだまだレベルアップしている」と言ってもらえているので、こうなるとやりがいしか感じなかったりします。

これまで僕のアーティスト活動を応援してきてくれた皆さんには、今回のyouthKとのコラボで僕のネガティブな一面を知っていただきたいと思いますし、初めて聴いてくれた人にはこのアルバムの後に過去の楽曲と聴き比べていただければ嬉しいです。

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