• 伊藤美紀×植田佳奈が語る『マリア様がみてる』と出会えた喜び
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2021.12.20

伊藤美紀×植田佳奈が語る『マリア様がみてる』と出会えた喜び

(C)今野緒雪/集英社・山百合会

今だから観たいゼロ年代に人気を博したアニメ作品をピックアップしていく、U-NEXTによる名作アニメとの「再会」プロジェクト『THE PLAYBACK』。出演キャストと共に懐かしの作品を振り返り、その魅力に改めて迫っていく。
第1弾のタイトルは『マリア様がみてる』。主役の福沢祐巳を演じた植田佳奈さん、そして祐巳の一番親愛な上級生・小笠原祥子を演じた伊藤美紀さんによる、久々の「紅薔薇姉妹」トークが実現。後編は二人の実際の学生時代の話や当時のアフレコ現場の様子など、さらに踏み込んだエピソードが語られていきます(全2回)。
▲(左から)『THE PLAYBACK』より伊藤美紀さん、植田佳奈さんの対談の様子。

──先ほど話に出た、祥子様の意外に庶民の常識を知らない「ボケ」の面を演じる時は、普段の凛とした時とのギャップは意識されていたんですか?

伊藤 そこで声のトーンとかを意識して変えたりしていたことは、まずないです。やっぱりその時の雰囲気と、祐巳とのやりとりの中での自然体という感じですね。なるべく作らずに……そうやって出てきた「芝居」です。

その状況を理解して「私はお嬢様だから、こんなところに足を踏み入れたことはない。でも祐巳が連れてきてくれたところだから、興味もあるし、絶対楽しいところに違いない!」っていう感覚に自分自身がなる、みたいな。作ろうとしてではなく、その場で自然に出てきた感じなんです。

──ああいうシーンでの祥子様は、グッと柔らかくて可愛らしい部分が芝居としても顔をのぞかせる感じがしたので、ギャップ感を意識されていたのかと思っていました。

伊藤 とにかく自分の知らない世界に連れてこられたから、頼りになるのは祐巳しかいない! そういう感じかなぁ?

植田 誰からも愛されて育った感じでしょうか。あれは天性のものなので、そこにすごく憧れます。
祐巳がいるだけで、なんだかホッとするんですよね。ひときわ明るいわけでもないし、ものすごく包容力が高いわけでもない。そんなに特徴らしいものがない、本当に「普通」っていう言葉が似合う子なのに、なぜこんなにも魅力的なんだろう? っていうのは、昔からものすごく羨ましかったです。

だから、最初に祐巳が祥子様の妹になるかもしれないとなった時に、同学年の1年生の子たちが「なんであの子が?」みたいに……やっかみに近いような感じで不思議に思われたんだろうなって。

──ですが、2年生の時のバレンタインの話では「祐巳様には隠れファンが多い」と言われていましたよね。

植田 そうなんですよ。そんな周りをホッとさせる祐巳の不思議な魅力には、でも山百合会のみんなは最初から気がついているんですよね。志麻子さんは序盤に「祥子様の妹は、祐巳さんしかいない」みたいな話をしてくれていたりとか。そういう不思議な魅力に憧れます。

(C)今野緒雪/集英社・山百合会

アニメージュプラス編集部

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