──撮影に臨むにあたって、改めて作品を観ての感想は?植田 1話のアフレコの時は、私は本当に凹んで帰ったんですよ。たくさんリテイクももらいましたし、自分の中では一生懸命やっているんですけど、なんだか至らない部分が自分の中にあって。それこそオンエアが始まるまでは「いつ降板されられてもおかしくない」って、ずっと心配でドキドキしながら1話のオンエアを迎えたので……。
伊藤 可哀想に……そんな心配はいらなかったのに。
植田 本当に「可哀想に」ですよ(笑)。
伊藤 それに、私に相談してくれれば良かったのに!
植田 なので改めて1期の1話を観た時に、今になって感じたのは、あの当時の自分の至らなさは「正解」の一つだったんだろうなと。
1話の頃の祐巳は、観ていて危なっかしいし、時々声が震えてたりもするんですけど、これは芝居としてやったのか素だったのかが分からないなっていうくらい、当時の自分の不安な感じも祐巳の声やお芝居に出ていて。本当にあの時に出会えたからこそ、私がやることになった役だったんだろうなって、改めて思いました。
▲『THE PLAYBACK』より植田佳奈さん。
伊藤 初々しかったからね!
植田 本当に観ていて自分でも「初々しいなぁ」って。
伊藤 私なんて、当時もう擦れちゃってたから……(笑)。
植田 いやいや、何をおっしゃいますか(笑)!
伊藤 でも改めて観返してみて、「なんて素敵な作品!」って。自画自賛なんですけど、綺麗で優しくて上品で……良い作品だなぁって。本当にみんなに観てほしい! って心から思いました。この動画のために観たわけですけど、でもこれは普段から時々観なくてはいけない作品だ! と強く感じました。ただ見始めると一気に全部観たくなってしまうので、あえて「今日はこの話数まで観よう」って決めて、娘と一緒に毎夜毎夜楽しんで観ていったんです。