『美しい彼』高野洸が萩原利久の「良いところ探し」に熱中

──役作りはどのように取り組まれましたか。

高野　台本を読みながらいろいろな感情を想像して、解釈や選択肢を広げていくところから始めました。その中でも一番大事なのは「平良を好きであること」なので、現場に入ってからは（萩原）利久の良いところをたくさん探していましたね。

──萩原さんの良いところ、たくさん見つけられました？

高野　めちゃくちゃいっぱいありますよ！　利久は芸歴が長いこともあって、あの年齢にそぐわない貫禄を兼ね備えていて、すごく刺激を受けるんですよね。彼からは学ぶことが多くて、本当にすごいなと感心するばかりです。平良も平良で、ああいうタイプが友だちで、実際に家で一緒に過ごしたりすると「何を考えているんだろう？」と吸い込まれるようにずっと見てしまうような、興味が湧くタイプだと思います。

──平良は自身のことを底辺の透明人間だと思っていますが、ある種の魅力を放っていますよね。そんな平良は、小山にとってどのような存在だと思いますか？

高野　これに関してはいろいろ考えました。小山は最初から平良に興味があったんだとは思うんですが、平良のことを知っていくにつれて強く惹かれていったと思うんですよ。平良に好きな人がいて、それが同性だと打ち明けられた瞬間、「運命の人だ」と感じたんじゃないかなぁ。同性が好きな自分が好きになった相手も同性愛者、という偶然はなかなか多くないことだと思うので、小山にとっては衝撃的だったし、鼓動が速くなったのではないかなと思いますね。

──放送で楽しみにしているシーンをお教えください。

高野　僕は出ていないんですが、平良の家で花火するところや、みんなでファミレスに行くシーンですね。高校生たちのザ・青春って感じのシチュエーションですが、男子同士で気になっている人がいる空間がどのように描かれるのかが気になります。

──最後に、平良のアヒル隊長のように、高野さんの心の支えになっているものを教えてください。

高野　何だろう……全然思いつかない（苦笑）！　ご褒美的な意味で「これがあるから頑張れる！」というものなら、いっぱいあります。最近の一番はお寿司かな。頑張ったらお寿司を食べに行きたくなります（笑）。あとは鰻も捨てがたい！　いや～、やっぱり食べ物って大事ですよ。本当に心の支えだなと思います。

（C）「美しい彼」製作委員会・MBS

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