『無職転生』内山夕実インタビュー「第2クール後半戦も……本気だす！」

――11月27日はノーベル賞制定記念日。そこで、魔術の才に長けているルーデウスの印象的なシーンを教えてください。

内山　やはり第1クール第2話の卒業試験でのキュムロニンバスです。映像、音楽、すべてが美しく、師匠への想いを語る前世の男のモノローグと同時に、とても楽しそうに詠唱するルーデウスの姿。師匠に「私が教えることはもうありません」と言わせてしまうなんて、まさに天才だと感じてしまいますが、これはルーデウスが前世での記憶を持った状態で、幼少期から魔術教本を読み漁り、努力を重ねたことで身につけたもの。幼くしてこれだけの実力を持った天才と呼ばれる所以なのかもしれません。この卒業試験のシーンはカメラワークも凄くこだわっているので、スタッフさんたちの本気を随所に感じることのできる、何度でも観ていただきたいシーンの一つです。

魔法以外での才は、きちんと以前の反省を活かして試練を乗り越えるところですね。失敗という経験を無駄にしないところ、憧れます。あとは……どれだけシリアスな場面でもスケベな事は考えられる才……でしょうか（笑）。私は割と一つのことで思い詰めてしまうところがあるので、似たような才があればどんなシーンでもある意味、気持ちを切り替えられるということなのかな……って（笑）。

――剣の才能を持つエリスであったり、「ミスター・オリンピア（ボディビル界の頂点を極める賞）」級の筋肉を持つギレーヌであったり『無職転生』にはさまざまな才人が登場しています。内山さんが「これはノーベル賞級の才能の持ち主だ！」と感じるのは誰でしょうか。

内山　自然とみんなが守ってあげたくなってしまう放って置けない魅力を持った才能の持ち主、シルフィです！！！　しばらく会えていませんが、第3話での出会いで無詠唱を成功させた時の、純粋さ溢れる笑顔には誰もが心を奪われしまったのではないでしょうか……！　茅野（愛衣）さんのお声、お芝居も相まってさらにかわいさが増していましたね！　ルーデウスと別れた後はいろいろとかなり大変だったと母様も話していたので、きっと魔術の才もノーベル賞級かもしれませんね（笑）！！

――最後に本作のファンへ向けてメッセージをお願いします。

内山　原作から応援してくださっている皆様、アニメから応援してくださっている皆様、この記事をきっかけにこれから作品に触れようとしてくださる皆様、本当にありがとうございます。ルーデウスは元々何か特別な能力を持って転生したわけではなく、さまざまな失敗や挫折を経験しながら周りの人たちとの出会いを通じて成長していきます。決して完璧ではないからこそ、人間臭くもがいてそれでも絆や経験を活かして着実に一歩ずつ前に進んでいくルーデウスたちをぜひ最後まで見届けていただけたら嬉しいです。また、アニメをご覧いただいている皆様は既に感じてくださっているかと思いますが、毎回本当に映像が美しく、音楽もとても素敵で、OP曲については決まりのOP映像を作らず、毎話異なるシーンに合わせてお届けしています。同じ楽曲でも感じ方がさまざまだったりと、それぞれの分野の方々の愛と本気が詰め込まれておりますので、ぜひ存分にお楽しみいただけましたら幸いです。第2クール後半戦も……本気だす！

＞＞＞ルーデウスやエリス達の色々な表情を捉えた場面カットをすべて見る（写真12点）

＜プロフィール＞
内山夕実（うちやま ゆみ）
10月30日生まれ。大沢事務所所属。主な出演作は『結城友奈は勇者である』（犬吠埼風役）、『Re:ゼロから始める異世界生活』（パック役）ほか

（C）理不尽な孫の手／MFブックス／「無職転生」製作委員会