• angelaが『蒼穹のファフナー THE BEYOND』で貫いた「最後のわがまま」
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2021.12.01

angelaが『蒼穹のファフナー THE BEYOND』で貫いた「最後のわがまま」

angela(左:atsuko、右:KATSU)が『蒼穹のファフナー THE BEYOND』楽曲制作秘話を語る

『蒼穹のファフナー』が現在劇場先行上映中の『THE BEYOND』十〜十二話で、遂に事実上のシリーズ完結を迎えた。17年もの長きにわたってシリーズの楽曲を担当し、文字通り作品の大きな柱を担ってきたangelaにロングインタビューを敢行。前編となる本稿では、『ファフナーTHE BEYOND』最終章での楽曲を中心にお話を伺った。

※記事中に作品の結末に関するネタバレがありますので、作品鑑賞後にお読みください。

――今回の『ファフナー THE BEYOND』十~十二話で『蒼穹のファフナー』が遂に完結を迎えました。

atsuko  私はまだ信用してませんよ(笑)! だって「もう終わりだ」と思って『蒼穹』という曲を作ったのに、「あれ?」みたいなことが何度もありましたから。

KATSU 未だに信じられないという気持ちと「嫌だ!」っていう気持ちが半分ずつありまして……atsukoも言いましたけれど、終わりのはずだった『HEAVEN AND EARTH』からさらに10年以上続きましたからね。まだまだ続けられる何らかの手段があるんじゃないか、とずっと考えているんです。気持ちとしては、終わらせる気はさらさらありません(笑)!

――二人とも諦められないわけですね(笑)。

KATSU そんな中で正気を保っていられるのは、『ファフナー』の楽曲が残されているからです。これで封印ということは当然ありえなくて、これからも僕らは歌い続けていきます。そういう決意で、かろうじてガクガク震える脚を押さえつけている感じです(笑)。

――今回がラストということで、お二人の作業を進めるにあたって何らかのコンセプト、イメージなどはありましたでしょうか。

KATSU 音的に言えば『THE BEYOND』では特に和の要素を強く打ち出しています。それは『EXODUS』で機体にツクヨミ、スサノオ、アマテラスと日本の神様の名前がつけられたり、竜宮島が昭和の日本の文化を大切に残しているところがあるから、日本人のDNAに響く音楽というものを意識し始めたんですね。実は第一期が終わった頃から『竜宮島音頭』を作りたいという野望がありまして(笑)、これが叶うまでは『ファフナー』を終わらせるわけにはいかない理由の一つですね。

――atsukoさんが手がけた詞の部分では?

atsuko 『蒼穹のファフナー THE BEYOND』は話が進むにつれて内容が重く、救いがない展開になっていくじゃないですか。でもエグゼクティブプロデューサーからは「絶望だけではなく、ひとかけら、一筋の光でもいいから希望の部分を必ず入れてほしい」と言われましたね。

――『蒼穹のファフナー THE BEYOND』は今までになく楽曲が多かった印象ですが、その理由は。

atsuko 最初は『THE BEYOND』『何故に..』の2曲だけのオファーだったんです。やっと完成したー! と思ったら、「実は3話ごとにEDを変えたい」という話が来てビックリしまして。実際は3話ごとではなかったのですが、「あと3曲欲しい」と言われて「お、おう……」と(笑)。

――後からそんな発注が(笑)。

KATSU 先に「ED4曲」と言うと、こちらの心が折れちゃうと思ったんじゃないですか(笑)? それで言うと、『Prologue -君の向こう側-』は『ファフナー THE BEYOND』制作決定が決まった時、僕等の方から「作らせてください!」とお願いしたんですよ。その時、向こうからしたら「お、おう……」だったと思うんですけれど(一同笑)。

atsuko シナリオは読ませて頂いていたので、その後の展開を踏まえて『君を許すように』は寝る前の総士がいろんなことを思い返しているようなイメージを、そして『夜明け待ちのバラード』は千鶴さんの悲しい出来事があったけど、辛い戦いの中に見出した勝機――かすかな明るさを表現しました。最後の『今を、生きる為に』は一言で言うと“まとめ”(笑)? 竜宮島を目指す人たちがいろんなものを抱えて最後の決戦に挑む気持ちを込めて作りました。「今度こそ終わったー!」と思ったんですけれど……今度は「十一話の戦闘シーンで流したいので、別の曲をお願いしたい」と。

――「お、おう……」再びですね。

atsuko それに関しては監督から「島唄みたいな曲で」という具体的なオーダーがありまして『過ぎ去りし日よ』という形になって最終的にはそちらがEDになりました。そういう流れでしたので、制作が進む中で楽曲が必要になって、そのオーダーに応えてその都度制作していった感じです。

アニメージュプラス編集部

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