• 『アニメージュとジブリ展』大阪うめだ展白熱の会議現場に潜入!
  • 『アニメージュとジブリ展』大阪うめだ展白熱の会議現場に潜入!
2021.11.26

『アニメージュとジブリ展』大阪うめだ展白熱の会議現場に潜入!

貴重な資料を並べて展示内容を決定していく様子

2021年12月9日(木)より、阪急うめだ本店9階・阪急うめだギャラリー、阪急うめだホールにて『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』がいよいよ開催。現在準備を急ピッチで進めているスタッフの展示・宣伝会議の様子をのぞいてみよう。

本展示はスタジオジブリの取締役プロデューサー・鈴木敏夫がアニメ専門誌『アニメージュ』の編集者として活躍していた時期(1970年代末から1980年代)に焦点を当て、アニメがヤングカルチャーとして認識され始めた時代、『機動戦士ガンダム』の大ヒットにより質的にも量的にもアニメが大きく飛躍するブーム期、そして鈴木氏が後のジブリにつながる高畑勲・宮崎駿両監督と繋がることで『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』の製作に傾倒するまでの道のりを4つのエリアに分けて紹介していく。
昔からのファンには懐かしい本誌表紙や記事企画、貴重な付録や広告物・関連商品は勿論のこと、『風の谷のナウシカ』のセル画や押井守監督作品『天使のたまご』といった貴重なアニメ資料、ジオラマほか立体展示など200点以上の資料が展示される。

これまで松屋銀座展、みやぎ石巻展と展開してきた本展示だが、その内容は細かく変えられてきており、今回も展示内容にいくつかの変更が加えられることに。
まずは、最初のエリアに展示されるアニメ作品のセル画をチェック。貴重なタイトルのものが出てくる度に現場スタッフも「懐かしい!」「こんなのあるんだ!」と大いに盛り上がる。

しかし展示スペースには限りがあるため、実に悩ましいセレクト作業が始まる。経年による加水分解でセルが変性または変形してしまったものは除外、さらにタイトル・絵の内容のバランスも併せて考慮され、ようやく掲示内容が決定。

セル選びはまだまだ続く。大阪会場ということで、今回は高畑勲監督『じゃりン子チエ』のセル画を特別展示することになり、今度はそちらのセレクトを。やはり展示スペースは限られており、劇場版&TVシリーズのセル画、原画も含めてどのような並びにするのか、スタッフの間でやり取りが続けられた。

展示が追加されると、それを説明するテキストも必要になってくる。何にどんな説明のキャプションをつけるのか、それはどこに配置されるのかが細かく決められていく。

展示会場で配布されるフリーペーパー「風の谷新聞」の記事内容も検討される。アニメージュと関わりのあるゲストにどんな話をしてもらうのか、現場ではさまざまなアイディアが投げかけられた。

初日を迎えるまで、まだまだスタッフの苦闘は続く!? 開催まであと2週間、どんな内容になったかは是非展覧会の現場で確かめてもらいたい。

>>>『アニメージュとジブリ展』展示・宣伝会議の様子を見る(写真9点)

アニメージュプラス編集部

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