茅原実里が語るラストアルバム「歌手活動の節目、新たな始まり」

【茅原実里さんによる『Re：Contact』全曲紹介】

1．Re：Contact

2007年にランティスさんからリリースしたファーストアルバム『Contact』を彷彿とさせるとてもかっこいい曲です！　一曲の中に過去の菊田さんの色々な楽曲の欠片が散りばめられているので、聴いている途中で「あ！　これはあの曲だ！」って感動するんです。『純白サンクチュアリィ』からたくさんの楽曲を作ってもらっている菊田さんの存在にいつも励まされてきたので、またこうして菊田さんの曲を唄えて嬉しかったです。

畑さんは、私のことをずっと見守り続けてきてくれました。歌い手として、畑さんから受け取るメッセージにいつも力をもらいながら少しずつ成長させていただきました。今回は疾走感のあるドラマチックな楽曲だけど歌詞だけを読むと語りかけられているような感覚になるんです。
「翼がないままでも 明日を飛ぼう」「光見えなくても 明日を飛ぼう」っていうフレーズを読んだ時に、「大丈夫！　これからも私らしく生きていこう！」って思うことができました。菊田さんと畑さんには楽曲を通して育てていただいたので感謝しています。お二人に出会えて私は本当に幸せでした！！

2．a・b・y

打ち合わせの時に俊龍さんには一言、「確かなものをお願いします。」って言いました（笑）！　養成所時代から一緒に夢を追いかけて過ごしてきた戦友でもあるので、最後にきっと素敵な曲をプレゼントしてくれるはずだって信じていました。とても情熱的で美しくもあるけどパンチが効いてて。このアルバムの中では毛色の違った楽曲になりました。

デモをはじめて聴いた時はあまりの勢いに圧倒されました～（笑）。私へのエールのようにも感じたので、その気持ちに応えようとレコーディングにも臨みましたね。奥井さんは、私の気持ちやファンのみんなの気持ちを大切に歌詞に落とし込んでくださいました。奥井さん自身の願いも込められているということで、様々な視点から生まれたひとつひとつのフレーズが心に刺さって痛かったです。でもそれは核心を突かれていたからなのかもしれないなって思っていて……。
「忘れないで」「離さないで」「赦さないで」「覚えていて」っていう切なくて強い言葉が耳に残る歌です。そしてやっぱり俊龍さんと藤田淳平さんのタッグはかっこいい～！

3．FEEL YOUR FLAG

ライブではおなじみの旗曲になります！　藤末さんにはキラキラと希望に溢れる曲を作って欲しいですってお話をさせていただきました。
とっても爽やかでドラマチックなメロディとサウンドに、私の心は鷲掴みにされました。楽しさや切なさや美しさ、色んな要素が絡み合っているのであっという間に聴き終わっちゃうんです。1番と2番のAメロもまったく違っていたりとか、過去に藤末さんが作曲してくださった『KEY FOR LIFE』と同じメロディで力強く締めくくられていたりとか、遊び心や愛が詰まっていて感動しましたね。

松井さんとの打ち合わせは、もう、ずっと泣いていました～（笑）。これまではパレードの先頭で旗を振っていた私に、今度はファンのみんなが旗を振って私の船出を応援してあげる、見送ってあげる、希望を持って出発できるようなイメージで歌詞を書きたいと言ってくれて。レコーディングの時には歌詞の説明を丁寧にしてくださっていたんですけど、詞の中にはこれまでのアルバムタイトルのすべてのワードが姿を変えて刻まれていたんです！！　びっくりしすぎてブースから叫んでしまいました～（笑）！　
茅原実里の歴史を辿る旅のような歌でもあり、出発の歌でもあります！