福山潤＆古川慎『吸血鬼すぐ死ぬ』アフレコ現場はデトックス効果あり

――史上最弱の吸血鬼ドラルクはちょっとしたことですぐ死にますが、お二人が最近死にかけたエピソードはありますか？

福山　いっぱいありますよ。綱渡りな瞬間はしょっちゅうです。大げさだと思われるかもしれませんが、我々にとっては遅刻するだけでも死にたくなるんです。現場から現場へ移動する際などは、一つの選択ミスによって次の現場に遅刻しそうになるとそれだけで大ピンチ。逆にそのスリリングな移動がうまくいったりすると「生き延びたー！」と半ば快感に近いような達成感を感じることもあります。そういったピンチは何度も乗り越えてきたので、これからもなんとか生き延びてやろうと思います。

古川　僕は身体的に死にかけたエピソードなんですが（笑）、よくバラエティ番組で激辛料理の特集があるじゃないですか。それを観て、試しに系列店のメニューをデリバリーで頼んだことがあったんです。それがとにかく辛くて！　薄々予感してはいたんですが、翌日案の定大変なことになりました（笑）。休みだったからよかったものの、ずーっと腹痛。辛さの許容量を超えると死ぬ思いをすることになると、身をもって経験した瞬間でした。

――お二人の血は、ドラルクでも飲めそうでしょうか？

福山　まあ僕もいい歳ですからね（笑）！　数年前は健康診断でも何の問題もなかったのに、ちょっとずつ「気を付けましょう」という数値が出てくるようになりました。ただ、声優としての活動がしっかりできさえすれば、そこまで健康オタクになる必要はないかなと思ってます。細かい数値ばかり気にしすぎて心が疲れちゃっては、逆に不健康ですからね。もちろん健康な方がいいに決まっていますが、ほどほどでいいかなと。

古川　僕の血も美味しくないだろうな～。スーパーに行くたびにチーズとヨーグルトと豆乳を買ってる乳製品おじさんなんですが、食べてるものはデリバリーのものばかり。健康的な食生活を送れてるとはいいがたいんです。あとニンニクが好きなんですよね～。

福山　分かる、年々ニンニク料理が美味しくなるんだよね。

――『吸血鬼すぐ死ぬ』のアフレコはかなりエネルギーを消費しそうですが、現場に入る際に心掛けていることはありますか。

福山　昼ごはんを食べずに現場に入ることがよくあるんですが、この作品に関しては、なるべくしっかり食べてから現場に入るようにしています。お腹が満たされているほうが、大きい声も出しやすいですからね。

古川　僕は、スポーツドリンクを必ず買ってから現場に入るようにしています。

福山　古川君が若いなと思うのは、1リットルサイズの飲み物やエナジードリンクをぐびぐび飲んでる時！

古川　収録中は声帯が震えっぱなしなので、とにかく水分補給をしてないとすぐ乾いてしまうんです。一度飲みながら収録したらすごく良かったので、それ以来毎回買うようになりました。

福山　これはいいことを聞きました。次の収録で僕がスポーツドリンクを持ってたら、古川君の影響だと思って。

古川　光栄です（笑）。むしろ福山さんの分も買っていきます！

――最後に、放送を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。

福山　何の予備知識がなくても楽しめる作品ですし、何話から観始めたとしても面白さは変わらない作品です。原作ファンの皆さんの期待以上のものになっていることは、僕が請け合います。同時に、アニメをきっかけに作品を知ってくださった方は、きっと原作に手を伸ばしたくなるはず。優しくてバカで、心を空っぽにして笑って楽しめる作品になっております。皆で笑ってこの面白さを共有できるといいですね。

古川　気楽に、30分・全12話のコントを観ていると思っていただけるといいかと思います。深夜テンションで思いきり笑って、健やかに眠りについていただけるというとても健康的な時間をご提供できるはず。ぜひ一緒に、観て笑って寝てください（笑）。

福山　僕は、アニメから触れてくれた小学校低学年の子どもたちが、どれだけ原作を手に取ってくれるかが楽しみ。今は配信サービスなんかもありますし、観てくれさえすれば絶対に刺さるはず。子供たちが好きな要素が満載な作品だと思うので、ご家族で楽しんでくれることを期待しています。

古川　PTAに目を付けられるところまでいったら大成功ですよね（笑）。

福山　そこまで浸透していけば、業界の2大 “ドラちゃん” も夢じゃないかなと。

古川　あはは（笑）！

＞＞＞ドラルク達が揃うキービジュアルを見る（画像4点）

＜プロフィール＞
福山 潤（ふくやま じゅん）
11月26日生まれ。BLACK SHIP所属。主な出演作は『コードギアス 反逆のルルーシュ』（ルルーシュ）、『暗殺教室』（殺せんせー）、『七つの大罪』（キング）ほか。

古川 慎（ふるかわ まこと）
9月29日生まれ。トイズファクトリー所属。主な出演作は『ワンパンマン』（サイタマ）、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』（白銀御行）、『憂国のモリアーティ』（シャーロック・ホームズ）ほか。

（C）盆ノ木至（秋田書店）／製作委員会すぐ死ぬ