10月9日(土)より放送開始となるテレビアニメ最新作『ルパン三世 PART6』。
アニメ化50周年という節目を記念するこの作品で、ついに次元大介役を新たなキャストが演じることになった。
1971年のアニメシリーズ開始から唯一、初代として約50年にわたり次元大介に命を吹き込み続けてきた小林清志から、バトンを引き継ぐのは大塚明夫。
大塚はアニメ『ブラック・ジャック』のブラック・ジャック役や『攻殻機動隊』シリーズのバトー役のほか、スティーブン・セガール、ニコラス・ケイジ、デイゼル・ワシントンほか多数の洋画吹き替えでも活躍している。
また、父・大塚周夫は『ルパン三世』第1作で初代キャストとして石川五ェ門を演じており、親子でのルパン一味入りとなったことも注目だ。
今回のバトンタッチに際して、小林と大塚からは以下のコメントが発表された。
【小林清志コメント】 ルパンは俺にとって一生ものの仕事であった。命をかけてきた。我儘を言えば90歳までやっていたかったが残念。何とかかじりついていたかったが 無理だった。歳をとればそれなりの深みが出てくるはずだ。ただ映像とのギャップがあるか。話は違うが以前、明夫ちゃんに聞かれたことがある。「なぜ親父は五ェ門を辞めたんでしょう?」と。親父とは大塚周夫先輩である。答えに窮したことがある。さぞ先輩も 無念だったにちがいない。一部の方々から言われる事があるのは、次元は歳をとった 聞きづらい。当たり前だ わたしゃ 齢88歳であるぞ。俺なりに努力した結果だ。これからはそう言われることを気にしないですむ。ほっとしている。あとは明夫ちゃんに委ねます。頑張ってちょうだい。ただ、次元はそんじょそこらの悪党とは違うぞ。江戸のイキというもんだ。変な話だが、次元は江戸っ子だ。明夫ちゃん、これは難しいぞ。 雰囲気はJAZZにも似ているんだ。最後にこれまで応援してくれた人たちにお礼を申し上げる。ありがとうございました。 ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。あばよ。 【大塚明夫コメント】 身が引き締まりました。清志さんの想い、たしかに掴んで離さないよう精進します。思えば僕は大魔王シャザーンで清志さんの声に出逢い、妖怪人間ベムを経て、そして次元大介に憧れました。小学5年生だったと思います。清志さんが50年をかけて生命を吹き込んだ次元大介は、もはや清志さんそのものだと思っています。 次元大介から清志さんじゃない声が聞こえてきたらイヤです。もしかしたら誰よりも。だからこそ、そんな自分さえも納得させ得る次元大介になろうと勝手乍ら心に決めました。江戸の粋、江戸っ子、JAZZ、胸にしっかり刻んで バトン、受け取らせていただきます!
次元大介への深い思い入れと、大塚への熱いエールが込められた小林のコメント。
大役を引き継ぐ重責を噛みしめながら、小林に対する強いリスペクトが感じられる大塚のコメント。
小林が作り上げてきた次元大介の記憶を噛みしめながら、大塚が作り出す新たな次元大介像に期待したい。
なお、今回のTVシリーズの初回は、小林清志が最後に次元を演じる作品となる「EPISODE 0 —時代—」を放送し、それ以降の放送回では大塚明夫が次元大介を演じるとのことだ。
>>>【画像】小林清志、大塚明夫のコメント画像、キャラクター設定画ほか(写真6点)原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV