• 斉藤朱夏おススメ!<25歳までに観ておきたいアニメ>3作
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2021.08.15

斉藤朱夏おススメ!<25歳までに観ておきたいアニメ>3作

斉藤朱夏さんが激推しするアニメとは? 撮影/荻原大志


――2作目はなんでしょう? この流れからすると……。

斉藤 たぶんご想像どおり、『ワンダーエッグ・プライオリティ』です(笑)。

--やはり! 思春期真っただ中の少女たちを描くという点で、『ラブライブ!サンシャイン!!』が表とすれば『ワンダーエッグ~』は裏にあたる作品でしたね。

斉藤 そうですよね。主役のアイちゃん、私が演じた川井リカをはじめ主要キャラ全員が14歳なのですが、その年齢ならではの「早く大人になりたい!」と考えている子どもと大人の狭間に立った彼女たちの気持ちがすごく丁寧に描かれているんです。観たらきっと女の子は共感してくれるでしょうし、男の子は同世代の異性が普段どんなことを考えているのかがよくわかるんじゃないかと。

――『ワンダーエッグ~』の心理描写は丁寧を通り越して、繊細の域でした。

斉藤 あまりの繊細さに、私自身リカの気持ちをちゃんと理解できたか不安になる瞬間があったぐらいです(笑)。この作品は、リカたちと同年代の子を持つ親御さん世代にとって、子どもたちの理解の助けになるはずです。
あと何より『ワンダーエッグ~』には、イジメなどを「見て見ぬふり、してはいけないよな」という教えがあるところも大きいと思います。

――まさに “ミテミヌフリ” という異形の存在が少女たちを襲う場面もありました。

斉藤 凶器を持って暴れ回る、怖いヤツでしたねえ(笑)。でもミテミヌフリ同様に、本当に「見てみぬふり」って怖くて。例えばクラスでも職場でもイジメがあったのを見たとき、「自分が悪口を言われちゃうかもしれない」とか「自分の今いる場所がなくなるかも」という怖さで、目を背けてしまう人はいると思うんですけれど、そこで目を背けて人が傷つく方が辛いわけです。今いる世界があなたの世界の全てじゃないんだよ、視野を広く持って困っている近くの人に手を差し伸べよう、ということを『ワンダーエッグ~』は教えてくれると思っています。

――斉藤さんの言葉で改めて『ワンダーエッグ~』の持つ深みに気づけました。では最後の3作目を!

斉藤 ここはもう、私の幼い頃から大好きな『クレヨンしんちゃん』を推すしかありませんね。『しんちゃん』は本当に長い時間続いているから、劇中で使っている携帯がガラケーからスマホに変わったりしてるんですけれど、野原一家は本当に変わらなくて。観ていてなんかホッとします。個人的に昔のTVシリーズ、あと劇場版がとにかく大好き。毎回泣かされています(笑)。

――特に原恵一監督の作品以降の劇場版は、涙腺を刺激してきますよね。

斉藤 この涙って、大人になった時に『しんちゃん』の持っている“深さ”に気づいて出てくるんだと思うんですよ。野原一家の会話って、すごく日常的な話の中に私たちが人と付き合っていく上で大切な深いことを語っているので、そういう一つひとつの言葉に耳を傾けて、人との良い関係を築いていってもらいたいですね。絶対に子どもの頃から『しんちゃん』を観続けていたら、ステキな人になると思うんです。なので、甥っ子には何かあるたびに「『クレヨンしんちゃん』、観なよ」と布教しています(笑)。

――正しい啓蒙ですね。この夏、必ず観ておくべき劇場版『クレしん』、1作上げるとすれば?

斉藤 うわぁ~!!! これは悩むな~……う~ん、やはり夏ということで、ここは『オトナ帝国の逆襲』(『映画クレヨンしんちゃん 嵐をよぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』01年)で!

――ナイスな選出! 『オトナ帝国~』を観るのが、斉藤さんからの夏休みの宿題!ということで。

斉藤 ぜひぜひ(笑)!

>>>斉藤朱夏さんの撮り下ろしカットを見る(写真11点)


斉藤朱夏(さいとう・しゅか)

8月16日生まれ、埼玉県出身。身長151センチ。A型。2016年に『ラブライブ!サンシャイン!!』渡辺曜役で声優デビュー。Aqoursメンバーとして活動。2019年にはミニアルバム『くつひも』でソロデビューも果たした。公式ファンクラブは「しゅかランド」。ライブの前に必ず食べるのは納豆+卵かけご飯。

>>>公式HP

>>>公式Twitter

1st Album『パッチワーク』(SACRA MUSIC)8月18日発売
メジャーデビューミニアルバムより『くつひも』、1stシングル曲『パパパ』、2ndシングル曲『セカイノハテ』のほか新曲も多数収録された斉藤朱夏の1stアルバム。

取材・文/田口俊輔 撮影/荻原大志

アニメージュプラス編集部

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