――可久士は嫌なことがあると、縁側から家に入ってくる癖がありましたが、神谷さんご自身は、嫌なことがあったらやってしまう癖などはありますか?神谷 特にないですね……。嫌なことはずっと考えっぱなしです。なかなか切り替えられないです。だから嫌なことがあると、ずっとその嫌なことを抱えたまま生活しています。だから、なかなか寝られなかったりします。僕の場合、時間が解決する以外の方法があまりないので、上手に切り替えられる人は羨ましいなって思っています。
――神谷さんはそういうのお上手なのかと思っていました。神谷 全然上手じゃないですよ(笑)。時間が経つのを待っています。
――なんだか親近感がわいてしまいました(笑)。最後になりましたが、今回公開を心待ちにしてるファンの方に一言お願いします。神谷 劇場に足を運んでご覧になってくださいとは言いづらい世の中になってはしまいましたが、劇場でこの作品をご覧になっていただけたら、良い作品観たな、良いことあったなって思いながら良い1日を過ごすことができるっていう、自信が僕にはあるんです。なので、もしお越しいただけるのであれば、すごく感謝致しますし、十二分に気を付けた上で、作品を受け取っていただきたいなと思います。エンタメって、どうしても不必要ものとして一番最初に切り捨てられがちですが、生活にとても必要なものだと思っています。エンタメは明日を生きる糧なので。『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』は、ご覧になった皆さんの明日をより良い1日にさせるような作品になっていると思いますので、明日を生きる良質な糧として、色々なガイドラインをお守りになった上でお越しいただけたら幸いです。
>>神谷さんの撮り下ろし写真をもっと見る(写真10点)(C)久米田康治・講談社/劇場編集版かくしごと製作委員会