• アニメのゴジラはいいとこ取り!『ゴジラS.P』キャストインタビュー
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2021.04.01

アニメのゴジラはいいとこ取り!『ゴジラS.P』キャストインタビュー

宮本侑芽(左)と石毛翔弥(右)/(C)2020 TOHO CO., LTD.


【二人が好きなゴジラ映画は?】

ーーお二人は、今まで「ゴジラ」という怪獣や作品に、どのように接してこられたのでしょうか。

石毛 僕は、申し訳ないのですが、この作品のオーディションを受けるまで、ゴジラというものが身近にありすぎて逆にちゃんと観たことがなかったんです。そして、『ゴジラS.P』に出演が決まってから過去のゴジラ映画をほぼ全部観て、「なんで今まで観ていなかったんだろう?」と不思議に思ってしまうほど衝撃を受けました。

宮本 私も、まったく同じタイミングで観たかもしれないです(笑)。

石毛 小さい頃、フィギュアとかで遊んではいたんですけど。

宮本 ちびゴジラ(子供向けの玩具等でデフォルメされたゴジラ)のほうが、キャラクターとして親近感があるくらいでした。

ーーキャラクターとして一般化しているので、逆にあえて映画を観ようという気持ちにはなり辛い世代なのかもしれませんね、お二人とも。では、あらためてご覧になったゴジラ映画はいかがでしたか。

石毛 最初に観るまではゴジラたち怪獣がただ暴れて、盛り上がるだけの映画かと思っていました。でも、実際にはものすごい人間ドラマ盛り込まれた上で、ゴジラたちが戦っていく。

宮本 うん、うん。

石毛 しかも、怪獣たちも切なくなるような誕生の経緯を背負っていたりして。そういう意味では、とてもたくさんのテーマが盛り込まれている作品なのだなと感じました。

宮本 私も本当に同じ印象でした。こんなに人間のドラマが盛り込まれた作品だとは知らず、ただ怪獣が戦っているだけなのかなと思ってしまっていたので、実際に観てとても感動しました。それに、こんなにいろいろな怪獣たちがいて、それぞれがちゃんといろいろな特徴を持っているって、すごいことだなと。それぞれに個性があり、意志のようなものを持って戦っていく姿にも感動しました。今回の『ゴジラS.P』でもそういうところが描かれているので、楽しみにしていただければと思います。

ーー『ゴジラS.P』は別にして、それぞれいちばんお気に入りのゴジラ映画は?

石毛 僕は、5作目の『三大怪獣 地球最大の決戦』です。ゴジラとラドンが争っていて、モスラの幼虫が「力を合わせてキングギドラと戦おう」と説得する場面があるんですが、そのモスラがめちゃめちゃかわいいなと。

宮本 うん、かわいい(笑)。

石毛 健気じゃないですか。しかも、それでゴジラとラドンが聞き入れなかったとき、「もういい、ひとりで行く!」みたいな感じで行くところが、めちゃめちゃかわいくて(笑)。

宮本 私もモスラが好きで、モスラが出てくる作品は全部好きです。モスラが出てくるだけで作品の色合いが変わるというか、ちょっとファンタジーっぽくなるんですよね。正直、観るまでは「怪獣だし、特撮だし……」と敷居が高いイメージがあったのですが、モスラは入り口として親しみやすかったです。キングギドラみたいに大きな怪獣は「そりゃあ、強いでしょう」と感じますが、モスラはあんな見た目なのに意外な攻撃をしてくるし、作品を重ねるごとに進化していくのも健気だし、それこそかわいいなって。そして、観ていくうちに小美人のお二人もすごく好きになりました(笑)。だから、モスラがいちばん印象に残っていますね。あと、ビオランテ(第17作『ゴジラVSビオランテ』に登場)も好きです。

石毛 ビオランテ、誕生の経緯が切ないですよね。

宮本 そう、だから怪獣が好きと言うよりもストーリーが好きでした。ジーンとくる。

ーーそして、そんな昭和のゴジラ映画にも、今回の『ゴジラS.P』は勝るとも劣らない作品に?

石毛 そうですね……負けない。

宮本 負けない!(笑)

石毛 というか、『ゴジラS.P』には昭和に限らず平成も含めたいろいろなゴジラ作品に通じる部分があって、観る人によって「ああ、あの作品を取り入れているのかな」とそれぞれ感じることのできる、いいとこ取りになっているかなと思います。

宮本 そうですね、だから、今までゴジラが好きだった方々もきっと魅了されると思います。それから私は完成した作品を観て、“音” がめちゃくちゃワクワクするなと感じました。ゴジラやラドン、他の怪獣の鳴き声も、音楽も、「ここで聴きたかった!」という場面が多いんです。日本人なら……いえ、世界中のゴジラファンならみんな興奮するところで、タイミングばっちりで鳴き声や音楽が流れるのがおもしろかったです。また、今回のストーリーで重要な意味を持つ曲があるのですが、その曲もゴジラの不気味さ、異世界感、異質感を感じさせてくれて、作品を盛り上げていますすので、そちらにも注目していただきたいです。

石毛 もちろんゴジラをまったく観たことがない方でも、この『ゴジラS.P』を入門編として、ゴジラ映画にハマっていただけると思います。ゴジラのファンにはいろいろな年代の方がいらっしゃると思いますが、どなたでも絶対に満足していただけるような怪獣の活躍や人間ドラマが描かれているので、ぜひ楽しみにしてください。

宮本 もともとゴジラが好きだった方にはもちろん楽しんでいただける作品ですし、SFが好きな方にもぜひ、「怪獣だから」と臆せずに入り込んでいただきたい作品です。ぜひ、ストーリーにも注目していただきたいと思います。100%おもしろいので、ぜひ観てください!

宮本侑芽【神野銘役】
みやもと・ゆめ/1月22日生まれ/福岡県出身/劇団ひまわり所属/『ましろのおと』(前田朱利役)ほか
石毛翔弥【有川ユン役】
いしげ・しょうや/8月20日生まれ/埼玉県出身/インテンション所属/『ハイキュー!! TO THE TOP』(越後栄役)ほか

(C)2020 TOHO CO., LTD.

アニメージュプラス編集部

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