2021年1月9日深夜2時からABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットで放送が開始するアニメ『SK∞ エスケーエイト』、そのオープニングテーマとして、Rude-αの『Paradise』が起用された。
『SK∞ エスケーエイト』はスケボー×バトルの青春アニメ、スケボーレースバトルにマッチするアップテンポで疾走感あふれる本楽曲に、どのようなメッセージが込められているのか、Rude-αにお話をうかがった。
――TVアニメ『SK∞ エスケーエイト』のOPテーマ曲に決まった感想を聞かせください。
Rude-α 『SK∞ エスケーエイト』は原作がないアニメなので、ストーリー、キャラクターなど、最初はまったく想像できませんでしたが、アニメ作品のOPテーマ曲をやらせてもらうのは初めてだったので、決まったときは率直に嬉しかったですね。
――最初は、どのくらいの情報がありました?
Rude-α はじめは「スケボーアニメ」という情報だけで、まだ絵などの情報は公開されてなかったのですが第1話〜5話までの脚本をいただいて、そこから想像した物語で歌詞を書きました。最近、試写を観させていただいたのですが、想像していた100倍くらいよかったので、びっくりしましたね。とても面白いアニメでした。
――『SK∞ エスケーエイト』は沖縄が舞台ですが、作詞をされる際に沖縄は意識されましたか?
Rude-α 沖縄はあまり意識していなかったのですが、たまたま劇中で登場するスケボーパークが僕の家の近くだったりとか、そういった意味では、少し意識した部分があったかもしれません。スケボーは、街中でやってたら「危ない」とか、そんなイメージがあるカルチャーだと思います。でも、そんなカルチャーの中から生まれるものもあると思うんです。歌詞の中に「世の中に僕ら殺されてしまう前に、止まらなくなるこの衝動のまま、アスファルトを蹴る」って、入れているのですが、どこか息苦しい世の中でも「俺たちは止まらないぜ」というメッセージを込めています。“スケボー”って言葉を入れてしまうと、スケボー限定になってしまうので、あえて入れていませんが、スポーツしている人、前に向かっている人たちが聞いたときに、自分と重ねてくれたらいいなと思います。
――他に歌詞に込めた想いなどありますか?
Rude-α 僕は路上で始めたフリースタイルがきっかけで音楽を続けているんですが、そこからもっとデカイ世界に、例えばテレビに出たりとか、音楽で飯を食えるようになったりとか、0から始まったものが、だんだん大きくなっていく感覚を「路上からパラダイス」という言葉で表現しています。スケーターの人たちも一緒で、路上からデカイ世界に羽ばたけるかもしれないという思いを込めています。0から100、今いる地点から更に先へ。
――タイトルの『Paradise』には「0から100、今いる地点から更に先へ」という思いが込められている?
Rude-α そうですね。『Paradise』は夢の場所というか、自分が思い描いている目標のステージですね。僕もはじめはお客さんがいないクラブで歌っていたので、いまでも自分の中に目標を持っています。同じように、スケーターの人たちも路上から成り上がっていくと思うので、そういう意味が込められています。
――歌う際に意識されていることはありますか。
Rude-α 僕の曲の中には、いままでもアップテンポな曲がありましたが、ポップな感じやヒップホップな感じが多かったので、今回のようにロックとかパンクの要素を入れたアップテンポな曲は初めてです。どっちかというと「やってやるぜ!」みたいな叫びを、声を張り上げるような感じを意識して歌っています。
――スピード感がある曲になってますね。
Rude-α はい。疾走感というか。そういうのを表現できたらいいなと思っていたので、その疾走感がアニメのシーンとうまくハマって、『SK∞ エスケーエイト』を見た人がいいなって感じてくれたら嬉しいです。
――MVもすごくいいですよね。
Rude-α MVは今までにないくらい攻めた感じですね。今まで柔らかい映像や音楽が多かったんですが、すごくクールな感じに仕上がっているので、Rude-αの尖ったところを見せられたんじゃないかなって思います。