• 『アーヤと魔女』武部聡志がこだわりぬいた古き良きロックサウンド
  • 『アーヤと魔女』武部聡志がこだわりぬいた古き良きロックサウンド
2020.12.28

『アーヤと魔女』武部聡志がこだわりぬいた古き良きロックサウンド

(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli



――武部さんは、なぜこの曲が選ばれたと思いますか

武部 何だろうな……ちょうどその頃、アーヤのキャラクターがだんだんと固まってきた時期だと思うんです。その中で、劇中で何度か流れるナンバーとして、口ずさみやすいというか、例えばラジカセからちょっと流れていると耳をひく、みたいないろいろな要素が満たされていたんじゃないでしょうか。一転して、エンディング・テーマの「あたしの世界征服」は可愛いアーヤのイメージが出るようにしようということで、明るいナンバーにして。物語がハッピーエンドで終われる軽快な曲を、というオーダーがあったと思います。

――今回は、劇伴音楽を担当するスペシャルユニットも大きな話題ですね。

武部 曲ができあがってオケを録る時、手練のスタジオミュージシャンじゃなくて、現役でバンドをやっている人たちがいい、ということになりました。ギターは吾朗さんから「絶対GLIM SPANKYのギター(亀本寛貴さん)を入れてほしい」という希望を叶えて、ベースは仲よくしているMrs. GREEN APPLEの髙野清宗さん。彼は僕が教えに行ってた学校の生徒でもあるんですよ。そしてドラムは、シシド・カフカさん。この3人が一緒に音を出すのは、もしかしたら初めてだったんじゃないでしょうか。

――まさにスーパーバンドですね。

武部 細かいことは言わずに勢いで録ったほうがいいねっていうことで、1曲2時間くらいかな、昔のレコーディングスタイルのような感じで、みんな一緒に「せーの」で録っています。スタッフの方がその様子を撮影して、本編のライブシーンのアニメーションをつける際の参考資料にしたそうですよ。


(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

※このインタビュー完全版は、「ROMAN ALBUMアーヤと魔女」に掲載されます。

アニメージュプラス編集部

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