• 書店員が選ぶ!『鬼滅』ロスに効くあえて『鬼滅』っぽくない漫画3選
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2020.12.30

書店員が選ぶ!『鬼滅』ロスに効くあえて『鬼滅』っぽくない漫画3選

書店員が選ぶ!『鬼滅』ロスに効くあえて『鬼滅』っぽくない漫画3選

最近「鬼滅の次に読むべきオススメ作品はありますか?」とよく聞かれます。
『鬼滅の刃』は普段漫画を読まない方も巻き込み、特大ヒット作となりました。その効果で鬼滅で漫画の面白さを知った人や、最終巻を読んで心にぽっかり穴が開いてしまった漫画好きが、鬼滅の次に読む漫画を求めているようです。

今回は、そんなお客様にオススメしている「あえて鬼滅っぽくない」次に読むならこれ! という作品を紹介させていただきます!


★『東京卍リベンジャーズ』(著:和久井 健/講談社)
不良もの×タイムリープ漫画と『鬼滅の刃』とは似ても似つかない世界観でありながら、主人公武道が数々の困難をまっすぐな想いで乗り越え成長していくその姿は、『鬼滅の刃』を読み涙を流すほど震えた心を、もう一度呼び起こしてしまうほど熱く感情を揺さぶります。
そして、マイキーやドラケンをはじめとする武道の不良仲間たちは個性豊かで素晴らしく、また一人一人のバックグラウンドがしっかりと作中で描かれ、読む者に愛しささえ持たせてしまうほどの濃厚なキャラクター達も必見です。
2021年はアニメ化、実写映画化もあり盛り上がること間違いなしの『東京卍リベンジャーズ』は、鬼滅の次に読むのにまさに今オススメの作品です!!


★『鮫島、最後の十五日』(著:佐藤タカヒロ/秋田書店)
相撲漫画というスポーツ漫画の中でも珍しいジャンルでありながら多くの読者を虜にし、最終巻の発売以降も著名人などが紹介することも多い『鮫島、最後の十五日』。
相撲というスポーツに対して、いつ壊れてしまってもおかしくないような恵まれない身体でありながら、ひとつひとつの取組に対して、それが最後の取組になっても後悔しない、誰よりも最高の戦いを行う熱い力士鮫島の物語。全話最終回のような熱量で、命を削るような真剣でまっすぐな鮫島の姿に、涙を流さない回が存在しなかったほどの超大作です。
この作品は、著者の佐藤タカヒロ先生がお亡くなりになり未完の作品となっています。しかしながら、この作品のラストは決して未完とは思えないほどの1ページで終わるのです。全ての取組を、いつ最後になっても悔いが残らないよう、全力でとり続けた鮫島のように、この作品そのものが、毎話いつ最終回を迎えても後悔のないよう、全力で描かれていた事を感じずにはいられないラストは、いつまでも心に残り続けます。熱い気持ちを味わいたいという方、に絶対に読んで欲しい作品です。


★『AKB49』(著:元麻布ファクトリー、宮島礼吏、高橋ヒサシ/講談社)
現在連載中の『彼女、お借りします。』が、大ヒット中の宮島礼吏先生の前作『AKB49』。
連載当時のAKB48のメンバーたちと、男性であることを隠しAKBの活動をする主人公みのりのアイドル活動ストーリーです。
正直、AKBの本人達が出てくる事や、アイドルものというわかりやすい部分が先にイメージとして入ってきてしまうため、勘違いしている方も多いのだが、この作品は異常なほどの熱量を持った、熱い涙を流さずには読めない主人公の成長物語なのです。
この作品をオススメすると、作品の事は知っていたが読んだことは無いという方が多く、「とりあえず3巻まで読んでみてください」と話すと、次に会う時には全巻読破してしまったという方がほとんどという、まさに<読んだらハマる>作品なのです。
主人公や共に成長していく仲間たちの、まっすぐな思いで目標に向かって努力をしていく姿に、心を揺さぶられる事間違いなしの熱い少年漫画。読み始めると一気読みしたくなること間違いなしなので、時間のある年末年始などにオススメの作品です!

『鬼滅の刃』の主人公の成長していく姿、そしてまっすぐな思いに心を打たれたという読者が多く、そんな体験をもう一度味わいたいと、次に読む作品を探していている方にオススメな3作品をご紹介させていただきました。
もし気になった作品があれば、ぜひ読んでいただければと思います。
漫画を読むという最高の時間を、ぜひお楽しみください。

栗俣力也

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