■真犯人探しに夢中になる『仮面病棟』原作:知念実希人(実業之日本社) 漫画: NICOMICHIHIRO
先輩医師の代理として、外科医・速水が夜間当直業務に訪れた療養型病院。そこにピエロの仮面を被ったコンビニ強盗の男が突如現れ、自分が拳銃で撃った女性・愛美の治療を要求、そのまま病院に籠城してしまう。言われるままに愛美の治療を行う速水だが、ピエロが関係しないところで新たな死者が発生してから状況はますます混乱。速水は愛美と共に病院からの脱出を図るが……。
ピエロから逃れれば話は終了、と思いきや、まったく違うところから別の闇が広がっていく展開に、ゾクゾク感が一気に高まる。ピエロの正体や病院に隠された秘密など、読み進めながら物語に仕組まれた謎を推理したくなるだろう。ただ怖いだけではなく、医療の闇や希望を投げ掛けるメッセージ性もある作品になっているのも好ポイントだ。今年3月には坂口健太郎、永野芽郁主演で実写映画化されて注目度も高いこの1作、読むなら今。
■マンガもスリル満点『スマホを落としただけなのに』原作:志駕 晃 漫画:嶋田ひろあき
2018年に北川景子、2020年に千葉雄大主演で映画化されたあの人気作もマンガで楽しめてしまう。スマホで読めば、物語のリアル感も増してくる!?
タイトルどおり、主人公・麻美の恋人がスマホを落としたところから物語はスタート。拾った「男」が親切に届けてくれて一件落着かと思いきや、麻美の容姿を気に入った「男」がスマホから情報を抜き取り、SNSで成りすましをするなど巧妙に麻美に近付いていき、最終的にはその命までも狙うことに……。
この作品で何より怖いのは、すぐ側にある日常の落とし穴を描いていること。SNSの成りすましやフィッシングメールは昨今よく聞かれる話ではあるが、まだどこか他人事のように感じていることも多いのでは?
しかし、悪意のある人間がその気になれば、例えロックを掛けていても個人情報の塊であるスマホからあらゆるものが盗まれて、下手をすれば人生までも奪われかねない。スマホをよく無くす人、見失ってしまう人は、このマンガを読んでぜひ教訓にしてほしいものだ。あっと驚く衝撃のどんでん返しも、是非実際に読んで確かめてもらいたい。
以上、紹介したテイストが違う3つの恐怖、あなたなら何を選ぶだろうか。『仮面病棟』『スマホを~』は完結作品なので、休日の夜の一気読みにも最適なはず。「LINEマンガ」にアクセスして、この冬新たな興奮の扉を開いてみよう。
【作品はこちらから】
■兇器博物館
https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000772 ■仮面病棟
https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000625■スマホを落としただけなのに
https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000253 LINEマンガ:
https://manga.line.me/