• 松本穂香、瀬戸利樹『君は彼方』インタビュー!ふたりだけが知る台詞
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2020.11.27

松本穂香、瀬戸利樹『君は彼方』インタビュー!ふたりだけが知る台詞

(C)「君は彼方」製作委員会

2020年11月27日(金)に公開されるオリジナル長編アニメーション映画『君は彼方』は、芸術、映画、そしてマンガ・アニメーションの街として新しさの中に、どこか懐かしいレトロな部分も持ち合わせる街・池袋を舞台に物語が展開する青春ファンタジー。

主人公・澪(みお)を演じたのは、純朴な役からコミカルな役まで幅広い顔で魅了する実力派女優・松本穂香。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で主人公の同僚・澄子を演じて以降、オファーが絶えない飛ぶ鳥を落とす勢いの注目女優。さらに、澪の幼馴染の新(あらた)を演じたのは、ブレイク若手俳優の登竜門『仮面ライダーエグゼイド』で仮面ライダーブレイブ役を演じ、子供だけでなく幅広い年齢層から支持を得ている俳優・瀬戸利樹と、今最も熱い視線が注がれている2人が声優を務める。

そんな松本穂香さんと瀬戸利樹さんに映画『君は彼方』についてうかがってきました。
▲左:瀬戸利樹、右:松本穂香

――出演が決まってのご感想、本作の見どころをお願いします。

松本 アニメの声優は二度目ですが、出演が決まったときはすごく嬉しかったです。瀬名(快伸)監督がすごく熱を持って「松本さんの声のここがいい」とか「この作品をこうしたい」と、お話をしてくださる方で、そんなに自分の思いを伝えてくださる監督さんはほぼ初めてだったので、すごくうれしいと思いましたし、やってみて楽しかったです。
見どころは、池袋を舞台にしながらファンタジーな要素もあり、後半は人間の本質みたいな部分も描かれています。いろいろな角度から楽しめる新しい映画になっていると思います。

瀬戸 アニメの声優は初挑戦ということもあって、収録前に瀬名監督に個人レッスンをしていただきました。自分が思い描いていたライフプランでは30歳手前ぐらいで声優の仕事もできたらいいなと思っていたので、こんなに早く経験することができて嬉しく思っています。
見どころは、ごく普通な日常の中で、ひとつの出来事からファンタジーな世界が広がっていく青春映画です。主人公をはじめとする各キャラクターたちの思いがギュッと詰まっているので、目まぐるしい展開が続いていきます。その一瞬一瞬を見逃さずに楽しんでご覧いただきたいです。

――お互いの印象をおうかがいさせてください。

松本 見た目がキリっとされてるので、イケイケな方なのかなと思っていたんですが(笑)、お話をしてみると少し天然さんなのか、抜けたところがあったり、澪のことが大好きな新の素直なところが、すごくお芝居にも出ていて素敵な方だなって思います。

瀬戸 松本さんはクールな方だと思っていたんですが、とても不思議な方で、掴めない方だなと。関西ご出身の方だからなのかちょっとした一言が面白かったりして、すてきな女優さんだと思いました。

――声優としての魅力は?

瀬戸 声が心地よいです。それと澪に危機が迫ったところでのお芝居は、本当に素晴らしかったと思います。

松本 私はラストにかけて泣きながら澪のマネをしているシーンがあるのですが、あの切実さは瀬戸さんだからできたシーンなんだなと感じました。監督が褒めていた理由がそこに詰まっているような気がしました。

――澪は「努力すること」をやめてしまいましたが、おふたりにとって澪に共感できる点を教えてください。

松本 私は演劇部に入ってからはお芝居を続けることができましたが、学生時代には澪に近いところがあったと思います。でも、それはきっといろいろなことに出会う前の途中段階なんだと思います。澪と同じような部分は、誰の中にもあると思うので、澪に共感している方には何か感じてもらえるものがあれば嬉しいなと思います。

瀬戸 新しいことに挑戦するときに、どちらかというと目を背けたいなと思うこともあったので、そういう意味では澪に共感が持てました。澪は変わることができましたが、そのまま変わることができないこともあったので、この映画を当時の自分に見せたいくらいです。

――努力してよかったと思う経験や、諦めなくてよかったと思った経験はありますか。

松本 演劇部のときには大会とかもあったので、それに向けてがんばっていた時期は無駄ではなかったと思いますね。それまでは何かに打ち込むことがなかったので、その経験があの時期にできたことは大きかったと思います。

瀬戸 中学時代は野球部の部長だったので、チームのために努力をしたことです。野球の技術を磨くのはもちろんですが、当時はチームを引っ張って行くために、必死で自分を変える努力をしていたと思います。その時の経験から、物事の中心となって引っ張って行く人たちの大変さが分かるので、その人たちの力に少しでもなれたらと、会話の手助けになれたらいいなと思いながら毎回作品に参加しています。

――ご自身が演じたキャラクターについて、ご自身のキャラクター以外で好きなキャラがいればおしえてください。

松本 澪はいつも消極的で、好きなことに対しても素直に言えなかったり、何でもすぐに途中で投げ出してしまったり、面倒くさがりやな女の子ですが、その部分が作品の中で変わるというよりは、元々自分の中にあった気持ちに、気がついていく女の子なのかなと思っています。
好きなキャラは、山寺宏一さんと大谷育江さんが演じたギーモンですね。すごく可愛いので好きです。可愛いですよね。

瀬戸 可愛いですね。僕が演じる新は澪の幼馴染で、澪に対しては唯一心を開いています。親とは離れて暮らしていて、他の生徒たちとは少し距離をとっているのですが、本当に真っ直ぐで素直な青年だと思っています。この物語の中ですごく重要な鍵を握っています。
好きなキャラは、僕もギーモンだったんだよな(笑)。うーん、でも同じ一族の織夏(CV:土屋アンナ)も好きです。

松本 同じシーンが多かったですよね。

瀬戸 そうだね。松本さん以外だと土屋アンナさんとのシーンが多かったので、土屋さんの明るいフランクさがすごくいいなと思いながら見ていました。
▲ギーモン

櫻井靖之

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