• 白井悠介と土岐隼一がサーフィンと『WAVE!!』を語る
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2020.10.16

白井悠介と土岐隼一がサーフィンと『WAVE!!』を語る

白井悠介さん(左)と土岐隼一さん (C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会


――アフレコはいかがでしたか。このご時世だと別録りが多くなっているようですが。

白井 ギリギリできたんです。

土岐 本当にギリギリのタイミングで、最終話までみんなで録れたんです。

白井 楽しかったですね。

土岐 初めてやるよっていう、初顔合わせの雰囲気が本当にないというか。

白井 それまでにイベントなどで何度か会ってたりもしましたね。

土岐 そこからすごくそういう自然な雰囲気だったんですよ。

白井 すんなりとそうですね。空気が作られていった。

――雰囲気よくスタートしたんですね。

白井 なんとか一緒に録り終わることができて、よかったですよ。

――今回舞台になっている場所がいろいろありますね。茨城県の大洗だったり。タイトルにも「サーフィンやっぺ」という形で、方言の表現があります。

白井 基本的には前野(智昭)さん演じる(陽岡)マサキが大洗出身で、方言ではあるんですが。ユータは湘南ですし、ナオヤも大分ですが方言はなくて。だからそのへんは特に苦にはならなかったんです。傍から見てて大変そうだったのが、田中ナル役の中島ヨシキが、ウクレレをポロンポロンしながらよく歌うんです。歌うのがすごく大変そうだなって思いながら見ていました。

――歌は指導が入るんですか。

白井 結構お任せみたいな感じだったんじゃないでしょうか。ヨシキが会うたびに「しんどい」って(笑)。でも彼はできちゃうからね。元々作曲をしていたりもするので。ただナルは英語がめっちゃネイティブなキャラクターなので、そこも大変そうでしたね(笑)。一番苦労していたのが多分ヨシキなんじゃないかな。

――作品見どころ、キャラクターの見どころをそれぞれ教えて下さい。

白井 作品としては、サーフィンを全面に取り上げています。なかなかサーフィンを題材とした作品は今までなかったと思うので、そこがすごく新しいと思います。その中で、少年たちがサーフィンを通じて成長していく姿、青春する姿っていうのはすごく見どころだなって思いますし、純粋にサーフィンを楽しんでいる様子とか、波の描写や海の描写も含めて、目で見て楽しめる、本当にアニメ向きの作品だなって思います。
キャラクターとしては、ユータはこれから上映される第二章以降でフィーチャーされて、どんどん掘り下げられていくキャラクターなんですが、彼がデータになぜこだわっているのかとか、彼の葛藤やそういう部分もこれから描かれていきます。そしてどう変わっていくのかというところが見どころなのかなと思いますね。

――細かいところは第二章以降で明らかになっていくんですね。

白井 湘南組はそうですね。第二章からがメインなので。

土岐 程よい青春、程よい熱血っていうのが、この作品はすごく塩梅がいいなと僕は感じています。ちょうどいいなって。青春もの、青春ストーリーをピックアップしようとすると、いい意味での暑苦しさっていうか、ぐわっと男たちの頑張る姿を表現すると、少し圧の強さを感じてしまうところが正直あると思います。その部分を、サーフィンをモチーフにしていることで、すごく気持ちのよいものに緩和してくれているんですよね。僕がサーフィンをした時の体験なんですが、初めて波に乗れたときに、先生だけじゃなくて周りにいる知らない方たちも拍手をしてくださったんです。個人競技ではあるんですが、みんなで盛り上げてくれているっていうところもある。そういう人たちが集まってやってるから自分も頑張れてるっていうのが、物語の中にもちりばめられているなと思っています。
男たちが全力で、波という自然のものを相手にすることで、うまくいかないこととか、ちょっとモヤモヤしてしまうこともある。若い子たちのそういう感情、いい意味での青臭さっていうのをぜひ皆さまにも感じてほしいです。
僕のやらせていただいているナオヤは、普段生活していて積極的に人に話しかけたり触れ合ったりすることはしないタイプだと思うんです。でもそれがサーフィンという競技と、マサキ君という太陽のような存在のおかげで、ほかの登場人物と話せるようになって理解してもらえるようになって、今のこの8人の関係性になっているっていうのが、僕はナオヤに対して「よかったね」とも思えるし、そこがまたすごくいいストーリーだなと思います。でもやっぱりナオヤの根幹には『みるる』っていう存在がいて。その『みるる』が自分だけの存在じゃなくなっていく、それとともに、ナオヤ君がちょっとずつ成長していくのも、このストーリーの中でちりばめられているので、そこをちょっとぜひ観ていただきたいなと思います。

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

白井 劇場公開ということで、大スクリーンで迫力ある映像を楽しんでいただきたいなと思いますし、本当にスタッフさんのサーフィンへのこだわり、サーフィンの魅力を伝えたいんだという思いが結集してできた作品だと思いますので、これを観ていただいて、皆さんもぜひサーフィンを体験していただけたらいいんじゃないかなと思います。ソーシャルディスタンス保てますから、サーフィンは。ちょっと始めるまではハードルが高いかもしれませんが、やってみたら全然そんなことないし、レンタルとかで一式借りられて、身一つですぐにできますので。ぜひ彼らと同じ景色を観ていただきたいと思います。あとは『WAVE!!』をもっと深く知りたい方は、今まで出ていたドラマCDとか楽曲とかたくさんあるので、今回初めて触れてくださった方には、そちらも一緒に触れていただきたいです。第二章、第三章もありますので、ぜひ劇場に足を運んでいただいて、観ていただければと思います。

土岐 我々演者が一番サーフィンってこんなに面白かったんだって思ってるんじゃないかってくらい、みんなやって楽しかったねって現場でも話しています。サーフィンを経験していない方のハードルの高さっていうのも僕らはわかっていますが、経験した上で、やっぱりやって楽しかったねって思える素敵な競技だと思います。この『WAVE!!』という作品を通して、「じゃあサーフィンやってみようかな」って思っていただきたいし、サーフィンをやっている人たちにもこの『WAVE!!』を知ってもらいたい。どちらにも知っていただいて、よりこの作品がどんどん皆さまに知られていけばなと思います。いつでもどこでもサーフィンってできます。まずは試しにやってみたいと、この作品を通して感じていただけたらなと。そして『WAVE!!』を今一度観ていただいて、これってこのことを言ってたんだ、この気持ち今ならわかるなって、もう一度触れていただきたいと思います。『WAVE!!』がどんどん大きな波に育つように僕らもがんばりますので、ぜひこのコンテンツの応援をお願いします。

(C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会

文/阿部雄一郎

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