• 【おそ松さん特集01】伝説の開幕!?〜第1期の世界〜
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2020.10.01

【おそ松さん特集01】伝説の開幕!?〜第1期の世界〜

(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

『おそ松さん』第3期放送を記念する大特集!
まずはシリーズの出発点である第1期を振り返ろう。

>>>『おそ松さん』特集の全容はこちら!

【軸は6つ子の “個性” 】
2015年の10月に『おそ松さん』が放送スタートしたとき、おそらくこれほどの大ヒット作になるとは誰も予想していなかったはずだ。
過去にも何度かアニメ化されている赤塚不二夫の名作『おそ松くん』を、赤塚生誕80周年を記念して、現代風にアレンジしアニメ化ーー放送前に明らかになっていたのはそんな情報だ。だが『おそ松さん』という作品は、そんな事前のイメージからはとても想像もできないほどの、驚異的なポテンシャルを秘めていた。

アニメ『銀魂』などで活躍していた本作の監督・藤田陽一は、成長した6つ子を「クズ・ニート・童貞」と設定。さらにシリーズ構成・松原秀とともに、6人それぞれに個性を与えるという “挑戦” に出た。
「6人同じだからおもしろい」という原作にもわずかに漂う「個性」を手掛かりにして、生まれた大人の6つ子。
いいかげんで享楽的な長男・おそ松。
ナルシストでええかっこしいの次男・カラ松。
ツッコミ役だがアイドルオタクの三男・チョロ松。
ネガティブで毒舌家の四男・一松。
人並み外れた天然で理解不能の五男・十四松。
あざとくて甘え上手な末っ子・トド松。
そして、その個性をより魅力的に後押ししたのが鬼才・浅野直之による絶妙なキャラクターデザインであることは、言うまでもないだろう。
また、上記のキャラクターもけっして記号的に固定されたものではなく、ときに暴走し、ときに正反対の描写で意外性が発揮され、ときにより深掘りされ……とエピソードが積み重なるごとに味わい深くなっていく。
その結果、6つ子それぞれのキャラクターと6人のあいだの多彩な関係性が、混沌としたエピソード群のなかでひとつの軸となり、多くのファンを惹きつけていくことになったのではないだろうか。


(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

アニメージュプラス編集部

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