• 『映像研』の漫画とアニメを比較しながら、手塚治虫と宮崎駿を考える
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2020.01.30

『映像研』の漫画とアニメを比較しながら、手塚治虫と宮崎駿を考える

『映像研』の漫画とアニメを比較しながら、手塚治虫と宮崎駿を考える


 最後に本当にメモのメモを箇条書き。

■プロレスラー、ケンドー・ナガサキが逝去。日本では落ち武者髪でペイント有、両手で輪をつくってクルクル回るような試合はほとんど見られなかった。残念。ご冥福をお祈りいたします。

■宍戸錠、エースのジョー、『スターウルフ』のキャプテン・ジョウが逝去。すべての寂しい夜のために、合掌。そういえば昨年11月に映画『危いことなら銭になる』の原作、『紙の罠』 都筑道夫・著がちくま文庫より刊行された。

■欅坂46、このあたり詳しくないので、脱退・卒業・休業は、「結果」による区分けなのか、なんらかの「原因」による区分けなのか知りたいところだ。そういえば学校でも、卒業・転校・退学・放校・休学・中退といろいろある。卒業でも卒業式にでるもの、でないもの、卒業証書だけあとで取りに来るもの、郵送させるもの、いろいろパターンはあるからね。

■『クレヨンしんちゃん』連想で、『嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』公開から19年も経っていることにハタと気づく(同作に湯浅氏はかかわっていないが)。公開当時、大阪万博の記憶がある、それこそガイナックス世代のオタクの皆さんによる大絶賛の嵐だったが、みんながひろし視点で、オトナ帝国にフラフラする親の変化を目の当たりにする幼稚園児の視点で鑑賞することはできなかったはず。しかし、設定で5歳になっている野原しんのすけと同世代だった観客はいまや24才。アイドルグループだったら、それこそ卒業とか脱退とかしている時期。びっくり。5才児にとってはホラーだよな。

■岩井俊二監督の新作『ラストレター』で漫画家役として出演の庵野秀明監督のマンガ・スタントとして鶴田謙二氏が活躍。ネットで見たら、おふたりの関係がほとんど知られていないようで、先のガイナックスの『エヴァンゲリオン』準備中の時代に、鶴田氏の机がスタジオ内にあったことを知らない世代が多いのかと、これもまたびっくり。

■吉田豪氏を押井守監督に引き合わせる。当然取材、詳細はまだ非公開。

■SHOWROOM「豪の部屋」ゲスト出演の和田彩花が、手塚キャラのよう(『三つ目』の和登さんとか、BJのピノコとか)で、背景に「プンスカ」というおこりんぼう擬音がほの見えて興味深い。

■別コーナーで紹介されていますが、編集した『生頼範義画集〈狼男達〉』の見本ができる。昨年末に出た『生頼範義画集〈幻魔〉』の続巻。生頼さんの画集はまだまだ作りたい。ゴジラとかスター・ウォーズは、世間の認知度にあわせて権利関係の敷居が高いけど、ほんとうに膨大な作品を生み出した巨匠なのでまだまだ切り口はある、かと。

■映画秘宝の休刊号が、発売日の翌日にはどこでも売っていない。アマゾンで購入すると、プレミアついて約2倍。にばーい、にばーい、といってもいまや高見山など若い奴はしるものか。どうしようか悩んでいる。休刊号が売れるのは、編集部としてはいまさらと思うことが多いのだろうが、今回のような売れ行きとは違う経緯での休刊となると、多少は溜飲が下がるのではないだろうか。別社に移って継続されることがあるよう、お祈りしておきます。しかし、アマゾンの転売屋を喜ばしたくないので、購入をあきらめるかどうしようか、悩んでいる。
あ、TVブロス(紙)も来月にはなくなるんだ。
「紙」の消滅といえば、小松左京の短編に『紙か 髪か』という名作があるので、いまだからこそ読んでもらいたい。古き良き昭和のSFである。

 そろそろ終わらないとまずい。

 小松の名前が出たところで、もうひとネタ。
 湯浅氏は本年、『日本沈没』をNetflixで全10話のアニメを監督するとのこと。題名は『日本沈没 2020』。手塚治虫に宮崎駿に今度は小松左京が加わるのか。観るしかあるまい。

7代目アニメージュ編集長(ほか)大野修一

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