• ED『桃色片想い』カバー秘話! 寺田悠輔&ファイルーズあい対談
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2020.01.22

ED『桃色片想い』カバー秘話! 寺田悠輔&ファイルーズあい対談

(C)平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会


ーーそんなEDを歌うえりぴよについての印象をお伺いさせて下さい。

ファイルーズ 初めは綺麗な人だなぁと。可愛いし金髪の時点で推せると。金髪好きなので(笑)。読み進めていくと、オタクのギリギリを攻めていく感じがすごく魅力的だなぁと思いましたし、結構自分にも通じるところがあったんです(笑)。私の推しが二次元なんですけど、ハマると、親にも友達にもその話ばっかりで。肩を揉んででも、親に推しを見せていました。そういう、圧の強いところがめちゃめちゃ似ているなあと(笑)。でも不思議と、引かずに見ていられるというか、やっぱり、誰かを想って一生懸命になっている、頑張っている人を一生懸命応援している人は、それだけで魅力的に見えますし。舞菜のために汗水流して働いている姿を見て、こんなファンがついていて、舞菜って幸せだなって思いました。

寺田 えりぴよは守るべきマナーはしっかり守っていますよね。えりぴよに限らず、この作品はアイドル側のプロ意識に加えて、オタク側のプロ意識というか、「オタクはこうあるべき」みたいなマナーをしっかり持って行動しているキャラクターが多いのが、魅力のひとつだと思います。そこが作品全体の品の良さに繋がっているんだと思います。

ファイルーズ あと、女を捨てているようで、捨て切っていないところが好きです。「化粧なんてしてないよ!」って言うシーンがあったじゃないですか。あ、普段は化粧してるんだなって。たまに見せる女の子っぽい表情とか、「舞菜5枚ですね」って言われて「まだ何も言ってないのに!」って言うところとか可愛らしくて好きです。

ーーオーディションはいかがでしたか?

ファイルーズ オーディションは、えりぴよと空音を受けていたんです。でも私自身がアイドルというよりも、アイドルをおっきな声で応援している側の人なので、えりぴよをやってみたいと思っていました。結果、スタジオオーディションに進めたのがえりぴよで。ただ、まだオーディションの経験も少なくて、すごく緊張してしまい、臓器のくだりで4回くらい噛んでしまって(笑)。それが悔しくて。でも私なりのオタク感は出せたかなと、前向きに捉えていました。結果、合格をいただいて、すごく嬉しかったです。
そこからの役作りは、原作漫画の朗読はもちろんですが、オタク特有のノリがあるじゃないですか。急に早口になったり。私結構そのままなので、割とその辺は活かせたかなと思います(笑)。私の周りにもオタクが多いんですけど、女の子って2パターンに分かれていて、推しを見て高い声で「可愛い可愛い」と叫んでしまうタイプか、低い声で応援するタイプ。私はえりぴよって低いタイプだと思うんです。だから、あんまり女の子らしくならない感じで気をつけていました。あとは不愉快にならないようにして、視聴者の方に、一番共感していただけるキャラクターにしようと意識していました。

寺田 えりぴよ役でも結構な人数のオーディションをさせていただいて、ファイルーズさんは順番的にはだいぶ後の方だったんですけど、芝居を聞いて監督やスタッフのみなさん手応えを感じられていました。

ファイルーズ 嬉しい!  よかった! オタクが活きてよかったです!

ーー最後に、今週放送される第3話「わたしのこと好きですか?」についても少しお伺いさせてください。

寺田 3話では一部のシーンにフィルムスコアリングという手法で劇伴音楽をつけています。普通TVアニメの劇伴は、あらかじめいろんなタイプの曲を作っておいて切り貼りして使うことが多いのですが、フィルムスコアリングというのは「ピンポイントでそのシーンに合わせて音楽を作る」という、映画に多い手法です。映像と合わせて、劇伴音楽を担当された日向萌さんのこだわりが詰まったシーンなので、ぜひご覧いただきたいです。

ファイルーズ 3話のアフレコのそのシーンの時に、初めはもっとオタク要素を強く出した感じでやったんです。ただ、「もう少ししっとりと」というディレクションがあって録り直したんですが、この音楽を聞いて納得しました。すごく綺麗なシーンになっていますので、お楽しみに!


文/阿部雄一郎

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