• 『新宿アニメクリエイターオーディション』入賞作品が決定‼︎
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2019.12.12

『新宿アニメクリエイターオーディション』入賞作品が決定‼︎

『新宿アニメクリエイターオーディション』入賞作品が決定‼︎

東宝とALPHABOATによる、クリエイター発掘オーディション・プロジェクト『GEMSTONE』の第4弾として、「新宿」をテーマにショートアニメーションを募集した『新宿アニメクリエイターオーディション』。『劇場版名探偵コナン』シリーズ(2011~17年)や『シドニアの騎士』、アニメーション映画『GODZILLA』三部作(2017~18年)を手掛けた静野孔文監督、『三者三葉』や『ジョジョの奇妙な冒険 黄金あの風』を手掛けた木村泰大監督と日本のアニメ界を代表するクリエイター2名を審査員として迎えた審査会の結果、その入賞作が決定した。

様々なクリエイター(アニメーター、イラストレーター、作曲家、シンガー、役者、タレント等)の原石(=GEMSTONE)を発掘し、東宝とALPHABOATがさらなる活躍の場を提供する『GEMSTONE』。
第1弾企画は『ゴジラ』をテーマに全国から映像・イラスト作品を募集。第2弾企画として『With Japan!』をテーマにしたオリジナルキャラクター募集、第3弾企画として西尾維新の100冊目となる小説『ヴェールドマン仮説』のプロモーション映像募集などのオーディションを開催している。

最終審査では静野監督、木村監督に加え、東宝アニメプロデューサーが担当。入賞特典は、賞金(総額200万円)ならびに、東宝、AlphaBoatとの新規企画開発の権利となる。

最終審査の結果決定した、大賞、準大賞、優秀賞作品3作品はこちら!

★《大賞作品》賞金100万円
作品名:『kaijushojo』
作者:谷耀介
新宿に住む、鬼。ある少女は鬼との戦いに挑む。


【審査員講評】
静野孔文監督
「圧倒的な映像力、そのポイントに尽きます。新宿育ちの私としては、もっとテーマをしっかり入れ込んで欲しかった…という気持ちもありますが、短い制作期間で作り上げたことを考慮すると、素晴らしい! の一言に尽きます。一人で作り上げているのだとしたら末恐ろしいですね。圧倒的な映像のクオリティ、そこにみなさんの評価が集まったんだと思います。」

木村泰大監督
「応募作品の中でもトップレベルのクオリティであり、そして世界観の切り口の面白さで選ばさせて頂きました。キャラクターのアニメーションも見ていて非常に楽しく、完成度と満足度が高い映像作品だと思いました。」

★《準大賞作品》賞金70万円
作品名:『ドラマティック』   
作者:作田綾乃
新宿で一人歌うストリートミュージシャン。彼女の声は誰かに届くのか…


【審査員講評】
静野孔文監督
「一人で作っている作品ではありませんが、パッケージとして非常に上手く纒まっていると思いました。自分としては、作田さんの作品が一番優れていると感じています。映像クオリティ的には、まだまだ改良し学ぶべきポイントが多々ありますが、歌を主軸とし、ドラマもしっかりできている。ベタな展開ではあるが、エンディングまで上手く纏めていると感心させられました。」

木村泰大監督
「19歳の若さでオリジナルの楽曲を軸に一つの作品をまとめ上げたという部分が評価ポイントです。新宿をロケーションとして使った作品が多い中で、上京してきたミュージシャンを題材にしていて人間のドラマを感じることができ、5分という尺も決して長く感じずスッと見ることができました。」

★《優秀賞作品》賞金30万円
作品名:『tellphone』   
作者:亀井樹
なくしたスマホの行方は? 「物語の終わりは始まり」


【審査員講評】
静野孔文監督
「優れた映像表現に好感を持ちましたが、シナリオの構成で損をしています。キャラクターが出揃い、これから面白い展開が始まるのかと思いきや、お兄ちゃんが頬を赤らめて終わり…これだとオチとしては弱い。途中のタルい展開は捨て、オチをもっと強烈なものにしていれば、グランプリになってもおかしくないくらい、素晴らしい作品だったと思います。」

木村泰大監督
「個人的にコンセプトが一番好きな作品です。無くしたスマホを位置情報で探すというネタが現代っぽくて面白いなと思いました。ただ惜しいところは、ラストの店員さんに出会って終わってしまったところ。出会ってからのドラマも見たかったです。せっかく位置情報という武器があるので新宿のロケーションをからめてドラマを展開させていけばもっと面白くなったのではと思います。」

【審査全体の講評コメント】
静野孔文監督
「応募が始まってから非常に短い期間で作り上げたと聞いていたので、クオリティの高さにビックリしました。」

木村泰大監督
「非常に若い世代の人たちの作品をみることができてとても新鮮で楽しかったです。」

東宝プロデューサー・山中一孝
「短期間の中で制作していただいた作品群は素晴らしいと思いました。一方でオーディションを通して新宿というテーマを入れ込もうとすると一気にドラマが弱くなってくるのは全体的に感じました。“新宿”という都市とドラマを絡めるときに、“地方から見た大都市”というイメージから抜け出せなかった部分、例えば新宿には下町の一面があったりとか、いろいろな人種の人が行きかう町であるとか、今の新宿を切り取ったエッセンスが少しでも入るとドラマが濃くなる可能性もあったのではと感じました。」

各入賞作品・奨励作品への審査員からの講評全文は、公式ホームページに掲載。また惜しくも受賞を逃したものの、1次審査を通過した作品には、事務局の講評が掲載される。

なお、入賞作品を含めた1次審査通過作品は、すべてYouTube上で公開中だ。

アニメージュプラス編集部

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