• 『ポッピンQ』新作短編小説を制作するクラウドファンディングが大反響! 宮原直樹監督が語る「新しいスタートライン」
  • 『ポッピンQ』新作短編小説を制作するクラウドファンディングが大反響! 宮原直樹監督が語る「新しいスタートライン」
2019.11.21

『ポッピンQ』新作短編小説を制作するクラウドファンディングが大反響! 宮原直樹監督が語る「新しいスタートライン」

(C) 東映アニメーション / 「ポッピンQ」Partners 2016

2016年12月、東映アニメーション60周年記念作品として公開されたオリジナルアニメーション映画『ポッピンQ』。卒業を間近に控えた中学3年生の小湊伊純をはじめとする5人の少女が“時のカケラ”を拾い“時の谷”に迷い込むところからストーリーは始まる。“時の谷”を守り元の世界に戻るためには、5人が心をひとつにしてダンスを踊ることが必要だった——。それぞれに悩みを抱える少女たちが、異世界での冒険を通じて葛藤を乗り越え、少しだけ足を踏み出すことができるまでを描く爽やかな成長物語だ。

その公開3周年を迎えるのを記念して立ち上がった完全新作のショートストーリー(短編小説)を制作するプロジェクト「project19」は、10月28日にクラウドファンディングの募集を開始するやいなや目標金額をわずか1時間でクリアしたことでも大きな注目を集め、その後も支援は増え続けている。このプロジェクトについて、『ポッピンQ』の宮原直樹監督に単独インタビューし、今回の新規プロジェクトに対する思い、そして今後の展望についてお話を伺った。

▲宮原直樹監督


——『ポッピンQ』でこういったクラウドファンディングをやろうというのはどういった経緯で決まったんでしょうか?

宮原直樹監督(以下、宮原) 最初から明確にクラウドファンディングということではなく、「いつか時機が来た時のために何か準備だけはしておこう」みたいな、ふわっとしたところからスタートしています。本編の制作が終わっていろいろとやっていた中で、やっぱり「あの後」というものをどうにか形にしたいな、という思いがありましたので。たとえば、新しいキャラクターのスケッチを描いたり、叩き台になるようなメモ書き程度のストーリーとか、そういうものはちょっとずつ準備していました。その中で作家の三萩(せんや)先生とうまくつながりができたので、「小説という形にできないかな」というのが発端になっています。あまり大きなものというよりは、短編でつないでいけるようなものを作っていけたらと。で、それを「どう発表していけるか」ということを考えたときに、クラウドファンディングというアイデアが出てきましたね。

——小説のストーリーはもう書き始められているんですか?

宮原 断片的な台詞だったり、大まかな流れだったりっていうのは自分からもアイデアを出して三萩先生と共有して、そのあたりをお互いにふくらませていったらだんだんと形が見えてきましたね。

——今回はメインキャラクター5人それぞれのショートストーリーという形ですが、5つのストーリーがまとまった統一感みたいなものはあるんでしょうか?

宮原 もちろん、ちゃんとあります。映画本編の冒険を経験した後の、それぞれの成長の跡も残したり、そのときのことを思い出して今の自分と対比して振り返ってみたり、小説の中にも共通の根っこのようなものは盛り込んでストーリーを作っていますね。

文/小田サトシ