• 謎と期待が散りばめられた『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』の楽しみ方
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2019.09.27

謎と期待が散りばめられた『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』の楽しみ方

(C)2019「月虹ノ旅人」雨宮慶太/東北新社

2005年に放送がスタートし、今なお多くのファンから支持され続ける雨宮慶太原作の特撮作品『牙狼〈GARO〉』シリーズ。来年の15周年を目前に控える中で、ファンが待ち望んだ最新作となる劇場用作品『牙狼〈GARO-月虹ノ旅人-』が104日に全国公開される。


本作は、『牙狼〈GARO〉』の2014年にテレビシリーズ第4作として放送された、中山麻聖演じる冴島雷牙を主人公とした『牙狼〈GARO-魔戒ノ花-』の5年ぶりとなる待望の続編であり、そして『牙狼〈GARO〉』シリーズの中においても、単なる雷牙シリーズの続編にとどまらない重要なポジションを占める作品となっている。

筆者は、約15年前に月刊『ハイパーホビー』の誌上にて、『牙狼〈GARO〉』の第1シリーズの記事制作を担当。キャストやスタッフへのインタビュー、撮影現場の取材などを行ってきた。さらにその後も縁があっていくつかのシリーズ作品に触れる機会を得ていたということもあり、『牙狼〈GARO〉』シリーズは個人的にもとても思い入れのある作品となっている。そんな流れの中で、『牙狼〈GARO-月虹ノ旅人-』を試写にて観ることができた。

その際、知っていた情報と言えば、「雷牙シリーズの続編となる新作」ということだけ。しかし、その少ない情報こそが、映画に込められたさまざまなサプライズとなり、予想を超える大きな満足感へと繋がることになった。そして、作品を評価するならば、『牙狼〈GARO〉』ファンへの大いなるご褒美であり、驚きと興奮に満ちた「シリーズ史上最高傑作」だと断言することができる。

そして、先に本編を観た立場から、『牙狼〈GARO〉』シリーズのファンとして本作の公開を楽しみにしている皆さんに対して言いたいことはひとつ。本当の意味で『牙狼〈GARO-月虹ノ旅人-』を楽しみたいならば、面白さは保障するので、これ以上の情報をまったく入れずに作品を観て欲しいということ。本作は『牙狼〈GARO〉』シリーズのファンにとって、それだけ完全ネタバレ厳禁の展開が用意されている作品であり、だからこそ少ない情報だけで本編を観ることこそが最良の鑑賞方法なのだ。

とは言え、それでは本作の魅力がまったく伝わらないのも事実なので、ここからはネタバレをしないレベルで、本作の魅力の一部を伝えていきたい。

文/石井誠

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