• 『アルプスの少女ハイジ』『赤毛のアン』『じゃりン子チエ』高畑勲監督初の回顧展!
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2019.06.12

『アルプスの少女ハイジ』『赤毛のアン』『じゃりン子チエ』高畑勲監督初の回顧展!

戦後の日本のアニメーションの基礎を築いた監督、高畑勲(1935〜2018)の初の回顧展となる「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation」が、2019年7月2日(火)〜10月6日(日)の期間、東京国立近代美術館にて開催される。

現在、NHK連続テレビ小説『なつぞら』でもアニメーション創生期のことが描かれているが、正にその時代である1959年に高畑勲は東映動画に入社した。

本展では、高畑が東映動画時代に演出助手をした『安寿と厨子王丸』(1961)や、TVシリーズ『狼少年ケン』(196365)、劇場用長編初演出(監督)となった『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968)から、東映動画を去った後の『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』などのTV名作シリーズなどにおいて主人公達の日常を丹念に描くことで老若男女魅了した高畑演出の秘密に迫っていく。また映画では、『じゃりン子チエ』『セロ弾きのゴーシュ』『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『ホーホケキョ となりの山田くん』『かぐや姫の物語』など羅列するだけでも、高畑監督のそれぞれの作品へのテーマやアニメーション演出に対する妥協のない姿勢が伺える。

絵を描かない高畑監督がどういう風にクリエイターたちと作り上げ、どういう姿勢で挑み続けたのか、これまで未発表だった制作ノートや絵コンテなどの貴重な資料と共に紐解いていく。まだ見ていない作品があったらぜひこの機会に触れてみて、見たことのある作品は改めて見返してみることで、新たに高畑作品に出会えるだろう。

 

▲『アルプスの少女ハイジ』絵コンテ
 (C)ZUIYO
「アルプスの少女ハイジ」
公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp


▲『アルプスの少女ハイジ』レイアウト画 
 (C)ZUIYO
「アルプスの少女ハイジ」
公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp


▲『アルプスの少女ハイジ』オープニング原画(作画監督修正)
 (C)ZUIYO
「アルプスの少女ハイジ」
公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp


▲『アルプスの少女ハイジ』セル付き背景画
 (C)ZUIYO
「アルプスの少女ハイジ」
公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp



▲『平成狸合戦ぽんぽこ』イメージボード  (C)1994 畑事務所・Studio GhibliNH

 



高畑 勲(たかはた・いさお) Profile

1935 年三重県生まれ。岡山県で育つ。1959年東京大学仏文科卒。同年、東映動画(現・東映アニメーション)入社。1968年、劇場用長編『太陽の王子 ホルスの大冒険』を初演出(監督)。1974年テレビシリーズ『アルプスの少女ハイジ』を全話演出。テレビ『母をたずねて三千里』(1976)、『赤毛のアン』(1979)も全話演出を手がけた。その後、1981年公開の映画『じゃりン子チエ』、 1982 年公開の映画『セロ弾きのゴーシュ』を監督。1984年公開の宮崎駿の『風の谷のナウシカ』ではプロデューサーを務めた。1985年スタジオジブリ設立に参画。映画の脚本・監督作品として、『火垂るの墓』(1988)、『おもひでぽろぽろ』(1991)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)、『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)、『かぐや姫の物語』(2013)を制作。また『映画を作りながら考えたこと』(1984)、『十二世紀のアニメーション』(1999)、『アニメーション、折にふれて』(2013)など多数著作も遺している。




■展覧会 概要

 

【展覧会名】高畑勲展日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation

【会場】東京国立近代美術館 1 階 企画展ギャラリー/〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1)

【会期】201972()106()

【休館日】月曜日(ただし715日、812日、916日、923日は開館)7 16()813()917()924()

【開館時間】10001700(金、土曜日は2100まで) ※入館は閉館30分前まで

【観覧料(税込)】一般 1,500(1,300)円/大学生 1,100(900)円/高校生 600(400)

※展覧会オリジナルグッズ付き前売券(3種)もあり(無くなり次第終了)。

カッコ内は前売りおよび20 名以上の団体料金。

中学生以下および障害者手帳を提示の方とその付添者(1)は無料。

前売券の販売期間は201971()まで。

本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMAT コレクション」(4F-2F)も観覧可能。

同時開催:所蔵作品展「MOMAT コレクション」(4F-2F) 201964()10 20()

【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)

★巡回予定/2020年4月10日(金)〜5月24日(日)岡山県立美術館

公式サイト

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